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いまも孤立地域に1700人以上 自衛隊ヘリで避難続く 家族との再会に安堵も・・・【能登半島地震から12日目】

01/12 18:33 配信

 能登半島地震の発生後、住民の生活を支える道路が土砂崩れなどで寸断され、多くの地区が孤立状態になっています。12日に輪島市の“孤立集落”へ向かう自衛隊ヘリに同行取材した、小原隆史記者から報告です。

 孤立地域にはわずかな時間しか滞在することができませんでしたが、避難所にいる方は「助け合いながらがんばっているよ」「なんとかやっているよ」とおっしゃっていました。

 孤立地域の鵠巣地区では電気が通っておらず、水道もガスもありません。そして、体調を崩された場合の病院搬送が非常に困難です。

 避難所での集団感染のリスクもありますし、また避難所の運営も被災者の方々でされているので、速やかな2次避難が求められています。

 とはいえ12日に移送された方々のなかには、まだどこに2次避難するのか決まっていない人もいて、すぐにライフラインの整った場所に行けるわけではないということです。

 12日は数十回の移送が行われました。孤立地域から運ばれてきた家族を出迎える人の姿もあり、再会に安堵する様子も見られました。

 ただ、孤立地域に大型ヘリが離着陸できるスペースがなかなかないということで、何度も往復しないといけません。
 フライト時間は数分ですが、それまでの準備を含めると時間がかかるため、道路の復旧作業も急がれます。

 孤立集落にはまだ大勢の方が残ってらっしゃいますが、まだ2次避難の状況がよくわからない中で、地元を離れることに抵抗感じる方や、ペットを置いていくわけにはいかない。そういった事情を抱えていらっしゃる方もいらっしゃいます。

 そして、石川県内にはまだ孤立している地域が少なくとも17地区あり、1700人以上が取り残されているという状況です。

最終更新:01/12 18:33

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