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「一人でできないから、ほんとにうれしかった」被災者に涙と笑顔 一般ボランティアの活動本格化 鳥取から参加の高校生も【能登半島地震】

01/29 17:59 配信

 能登半島地震の発生から、まもなく1ヵ月です。被災地では災害ボランティアの活動が始まるなど、復興へ向けた動きが徐々に加速しています。

 「支援の手」がようやく被災地に。全国から募集していた一般ボランティアの受け入れが、27日、始まりました。

 事前登録した人数は約1万5000人。ただ、道路の寸断などで移動が限られているため、まずは3つの市や町で、活動人数を絞ってのスタートとなりました。

 石川県穴水町に入ったのは15人。その中には、高校生の姿もありました。

(鳥取県から参加した高校生 田中柚希さん・17歳)
「いまだに大きい余震が続いていますし、来るのは怖かったんですけど、今じゃないとお手伝いできない事もありますし、困っているのは今なので、がんばろうと思います」

 慣れない作業に苦戦しながらも、一つ一つ丁寧に、災害ゴミを運び出します。この日、最後に訪れたのは、1人で暮らす60歳女性の住宅。

(田中さん)「水中ゴーグルですね」
(女性)「子どものとき、海水浴に行ったときの。これで能登の海に行って…」

 家の中は、物やがれきが散乱していました。

(田中さん)「中で地震で落ちちゃたものやがれきがあるので、つまずいたら危ない。ゴミも入るので、マスクや防護メットがないと厳しい」

 それでも、休憩をはさみつつ約1時間半で作業は終了。

(ボランティアを依頼した女性)「私の期待以上のお仕事を、本当にありがとうございます。大変だったけど、新しいスタートが切れそうです」

(ボランティア)「そう言ってもらえると、こっちもうれしい」

(ボランティアを依頼した女性)「すごくうれしい。だって自分でできないから。一人でできない。ほんとうれしかった」

最終更新:01/29 18:02

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