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石川県内初の仮設住宅が完成 申し込み4000件超も建設場所は“津波浸水区域” 不安の声も【あす能登半島地震1か月】

01/31 17:35 配信

 能登半島地震の発生からあす2月1日で1か月です。石川・輪島市では仮設住宅18戸が着工から約3週間で完成しました。今後、避難者の新たな受け皿となり得るのでしょうか。

(記者リポート)「仮設住宅にはエアコンの室外機やプロパンガス、上下水道なども完備されています」

 輪島市できょう31日完成した仮設住宅。いずれも平屋建てで広さは2DKと4DKの2種類。お風呂やトイレ、キッチンなどが完備されていて、今週土曜日(2月3日)から入居が始まります。

 ただ、申し込みが4000件を超える中、今回完成したのはわずか18戸。県は今後、その数を増やしていくとしていますが、そもそも建てた場所に不安があるとの声もあります。

(入居申請していない人)「海抜1メートルもあるかね?怖いね、安心できない」

 仮設住宅が建つすぐ隣には海が広がっていて、このエリアは市のハザードマップで津波浸水区域に指定されています。

 こうしたリスクについて県も把握していて、建設場所の決定については・・・

(馳浩・石川県知事)「建設地の選定は、被災地域のコミュニティーを維持することを第一に決定しています。入居者には避難場所の周知・確認を行うなど、迅速に避難できる体制を整えることとし、今般これらの場所での建設を決定しました」

 それでも、慣れない避難所生活から離れたいと思う人は数多くいます。

(入居申請した人)
「心配は心配だけど新しい土地、場所がないですからね」
「ずっと避難所でプライバシーのないところにいるのもしんどしい、今はもう仕方ないかなという感じ。作ってくれただけありがたい」

最終更新:01/31 19:25

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