関西ニュースKANSAI

万博パビリオンを独自建設から簡易な“タイプX”に移行 ブラジルの担当者「開幕に間に合わせるのは非常に難しいと判断」経緯語る

02/01 21:23 配信

 2025年大阪・関西万博の開幕を来年に控え、ブラジルの万博担当者が2月1日に会見を開き、簡易型パビリオン「タイプX」に移行した経緯を語りました。

 ブラジルは万博へのパビリオン出展にあたり、各国が外装・内装ともに独自で設計し建設する「タイプA」から、万博協会が代理で発注、建設する簡易なプレハブの箱形パビリオン「タイプX」への移行を去年、決定していました。

 「タイプX」は海外パビリオンの建設遅れを懸念した万博協会側が各国に提案したものですが、選択したのは現状、ブラジルとアンゴラの2か国にとどまっています。

 1日午後、パビリオンを担当するブラジル貿易投資振興庁のジョルジ・ヴィアナ長官が東京都内で会見を開き、タイプXを選択した理由として「当初の計画のままだと、ブラジルと遠く離れ、また時差がある中で大阪での建設を管理・監督し、開幕に間に合わせるのは非常に難しいと判断したため」と説明しました。

 ほかに、建設の担当が決まったブラジルの業者に海外での建設実績がなかったことなども理由に挙げました。

 また、タイプXにすることで当初の予定よりも簡易的な構造になり、サイズも小さくなるということですが、ヴィアナ長官は「来場者にいい意味で驚いてもらうため、これからコンセプトを練っていく。タイプXだと感じさせないように取り組む」と意気込みを語りました。

 建物の工事は今年の4月から10月まで続く予定で、その後、万博協会から引き渡しを受けたブラジルが、装飾を進めるということです。

 ヴィアナ長官によりますと、ドバイ万博でのブラジルパビリオンへの来館者数は全体の5位だったといい、大阪・関西万博でも半年間で200万人の来場を想定して計画を進める方針です。

最終更新:02/01 21:23

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる