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「お湯が出てうれしい」珠洲市でも仮設住宅の入居始まる 一方で「家から荷物持ち出せない」人も【能登半島地震】

02/09 18:06 配信

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市では、9日から仮設住宅の入居がスタートしました。

 いまだ1300人以上が避難生活を余儀なくされている珠洲市。

 6日、市内で初めてとなる仮設住宅が、正院小学校のグラウンド内に40戸、完成しました。102人が入居する予定です。

 入居制限は2年。家賃は無料ですが、電気やガス、水道の費用は自己負担となります。

 9日、凍てつく寒さの中、入居者やその家族は新たな生活に向け、衣類や布団などを運び込んでいました。入居前の下見にきたという親子は、部屋の暖かさに思わず笑顔がこぼれます。

「今まで全然、水が出なかったから、その分お湯が出て(うれしい)」

 間取りは2DK(32戸)と4LDK(8戸)の2種類。お風呂やキッチン、トイレのほか、冷蔵庫や洗濯機などが備えられています。

 9日から仮設住宅に住み始めるという、竹本栄一さん(85)。ただ、竹本さんの住宅は全壊のため、仮設住宅に持ち込めたのは衣服のみです。

 自身の車や荷物を取りにいくため、自宅へ向かうことに。しかし・・・倒壊した屋根が、車のフロントガラスに直撃していました。車を動かそうにも、自宅の中に鍵があるため、取り出せません。

(竹本さん)「これじゃ、車出されへんな。車よりも鍵が出せない」

 結局、自宅からは何も持ち運ぶことができませんでした。

(竹本さん)「(Q仮設住宅での生活が始まるが?)大変だと思う」

最終更新:02/09 18:06

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