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「なぜ姉は亡くなったのか」精神科病院で女性患者死亡 身体拘束7日目に「肺塞栓症」で 遺族が病院側を提訴

02/15 06:00 配信

神戸市西区の精神科病院で2021年、入院していた女性が死亡したのは7日間にわたって身体を拘束されたのが原因だとして、遺族が病院側を相手どり9193万円の損害賠償を求めて提訴しました。

訴えなどによりますと岡田幸子さん(当時47)は2021年3月、統合失調症の治療のため神戸市西区にある精神科病院「関西青少年サナトリューム」に入院しました。

病院は、岡田さんが「興奮、多動状態にある」として、入院の3日後から両手足と腹部の計5ヵ所を拘束しました。

岡田さんは拘束開始後7日目にあたる同年4月8日、肺の血管が詰まる病気の「肺塞栓症」で死亡したということです。

遺族は、病院が法令上の要件を満たしていないのに7日間にわたって岡田さんを拘束し、肺塞栓症の予防に必要な措置をしなかったなどとして、9193万円の損害賠償を求めて病院側を提訴しました。

岡田さんの妹は会見で、「なぜ姉が亡くならなければならなかったのかという思いと、これ以上このような人を増やしたくない、という思いで裁判を決意しました」と話しました。

関西青少年サナトリュームは取材に対し、「訴状が届いていないのでコメントは差し控えます」としています。

最終更新:02/15 06:00

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