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【消えた船】約3年前に行方不明になっていた船見つかる 乗組員の安否は不明 船の引き上げも困難か 和歌山

03/08 16:51 配信

 2020年12月、和歌山県すさみ町沖で行方不明になっていた、愛媛県宇和島市の会社が所有する漁獲物運搬船が行方不明になった海域付近の海底で発見されたと、第五管区海上保安部が発表しました。

 2020年12月23日午後7時半ごろ、愛媛県宇和島市の船舶所有会社から「22日昼に愛媛県愛南町の漁港を出た第八しんこう丸と連絡が取れない」と第五管区海上保安部に通報がありました。

 翌朝から海上保安部が捜索を始め、和歌山県すさみ町沖で船の油が浮いているのを確認しましたが、船自体は見つかりませんでした。

 また、乗っていた6人の乗組員も見つかっていません。

 また当時、付近を航行していた船のレーダーを確認したところ、第八しんこう丸と思われる船が単独で東向きに航行し、油が見つかったあたりで消失していたことがわかりました。

 その後、2022年2月に海洋研究開発機構が海洋調査の研究の一環ですさみ町沖の地形を見るため、無人潜水機を試験潜航させたところ、船舶らしきものを発見。

 海上保安部がこの通報を受け、ことし2月にカメラ付きの無人潜水機を潜航させたところ、水深約1500メートルのあたりで第八しんこう丸という船名が書かれた船を発見したということです。

 沈んだ理由はいまのところわかっておらず、海上保安部は今後、無人潜水機で撮影した映像を解析して調査するとしています。

 また、第八しんこう丸が見つかった場所が水深1500メートルということから、船を引き上げるのは技術的に難しいのではないかと話しています。

最終更新:03/08 16:51

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