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学校給食の配送業務をめぐる収賄の罪 元東大阪市議に執行猶予付き有罪判決 大阪地裁
03/13 13:55 配信
東大阪市が発注した学校給食の配送業務をめぐって、予算額を伝える見返りに業者から現金100万円を受け取ったとされる元市議に対し、大阪地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
起訴状などによりますと、樽本丞史被告(56)は東大阪市議だった2021年、市の学校給食の配送業務をめぐって、議会に提供された予算の額を運送会社の関係者に教え、見返りに現金100万円を受け取った収賄の罪に問われていました。
これまでの裁判で、樽本被告側は「(現金の)授受は認めるが、どのような趣旨か分からない」と起訴内容を否認していました。
一方の検察は、「被告は議員だからこそ知り得た情報を伝え、業者側も100万円について「お礼」と記載するなどしている」と指摘し、懲役1年6ヵ月と100万円の没収を求刑していました。
13日の判決で大阪地裁は、100万円は賄賂だったと認定し、被告に対し「市議という重責にありながら100万円を受け取り公務に対する社会の信頼を害した」として懲役1年6ヵ月、執行猶予3年と、現金100万円の没収を言い渡しました。
最終更新:03/13 13:55