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「蛇行剣」出土の富雄丸山古墳で新たな発見 青銅鏡と竪櫛が見つかる 埋葬者は「女性的な感じがする」

03/13 18:50 配信

 蛇行剣が出土した奈良の古墳から新たな発見です。

 4世紀後半に造られたとみられる奈良市の富雄丸山古墳から、スズなどを混ぜて作る鏡「青銅鏡」が3枚と、「竪櫛」と呼ばれる漆塗りのクシが9点発見されました。

 古墳には男女が埋葬されていた可能性があり、今回出土したものはそれぞれ、棺の足下の周りで見つかりました。

 死者を埋葬する際に、魔物が寄りつかないようクシや鏡をそばに置くという神話を元にした風習があったことから、葬送の儀礼として置かれていたとも考えられています。

(奈良市埋蔵文化財調査センター鐘方正樹所長)「(出土品の内容から)女性的な感じがします。女性は呪術的な役割(もう1人の埋葬者が)政治的・軍事的な役割を担っていたのではないか」

 富雄丸山古墳では、国内最大の鉄剣「蛇行剣」など歴史的な発見が相次いでいて、発掘現場は今週末に一般公開されます。

【発掘現場の一般公開】
16日(土)12:30~15:00
17日(日)10:00~15:00

最終更新:03/13 18:50

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