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「県警として変わってもらわないと、息子の死が無駄になる」 機動隊員パワハラ自殺 兵庫県と遺族の和解成立

03/22 16:45 配信

 兵庫県警の機動隊員が自殺をはかり、その後死亡したのは上司からのパワハラが原因だとして、遺族が県を訴えていた裁判で22日、謝罪や142万円の賠償金の支払いなどを条件に和解が成立しました。

 兵庫県警機動隊の元巡査・木戸大地さん(当時24歳)は2015年、寮で自殺を図り、その後死亡しました。

 遺族は先輩のパワハラが原因だったとして、県に損害賠償を求める訴えを起こしましたが、1審の神戸地裁はパワハラを認定した一方で自殺との因果関係は認めませんでした。

 控訴審では大阪高裁から和解が勧告され、県が遺族に謝罪し、慰謝料142万円を支払うことなどを条件に22日、和解が成立しました。

(大地さんの父・木戸一仁さん 75歳)
「大地、長い時間がかかったけれど、(謝罪を)勝ち取ったよと(言いたい)。これを機会に、兵庫県警として絶対に変わってもらわないと困る。でないと、大地の死が無駄になってしまう」

 兵庫県は和解を受け「組織として重く受け止めている。引き続きハラスメントの撲滅を目指して各種対策を推進し、職員一人一人が働きやすく能力を発揮できる警察組織の構築につとめて参りたい」とコメントしています。

最終更新:03/22 16:45

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