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【弁護士解説】事情を知らなければ「大谷選手が刑事責任を問われる可能性は低いのでは」ドジャースが通訳の水原一平氏を解雇 違法賭博めぐり変化する証言…どう捉える?

03/22 19:12 配信

 ドジャース・大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏が球団から解雇されたことで、波紋が広がっています。アメリカメディアによると、水原氏は違法賭博に関与していたとされ、大谷選手の代理人弁護士によると大谷選手の口座から資金が盗まれていたということです。

 ESPNのインタビューで水原氏は当初、大谷選手がギャンブルの借金の肩代わりを“了承”したと答えたといいます。ところがその後、現地記者のインタビューで「大谷選手は賭博の借金については何も知らないし、送金もしていない」と証言を一転させたということです。

 この問題について、今後のポイントとなる「なぜ水原氏が証言を一転させたのか」「大谷選手が刑事責任が問われる可能性」の2点について、弁護士の三輪記子さんに解説してもらいました。

【三輪弁護士「大谷選手が刑事責任を問われる可能性は低いのでは」】
 現状としては判断する材料がなさすぎますが、証言の変遷については水原氏にとってどちらの証言が得か損かまだわからないので、基本的には信用できないと判断します。『本当のことを言ってる人はずっと本当のことを言うでしょ』と思うのですが、これだけ変遷するということはどちらもあまり信用できないのかなと感じます。

 また、2点目の「大谷選手が刑事責任を問われる可能性」についてですが、大谷選手本人が違法賭博をしていない限り、罪に問われる可能性は非常に低いと思います。何も知らずにただお金を貸しただけで犯罪が成立するというのは理屈として成り立たないです。また今回、大谷選手の代理人弁護士は「大規模な窃盗の被害にあった」と告発していますので、これが真実なのであれば当然、刑事責任に問われるはずがありません。

三輪記子
弁護士 京都出身 東京大学卒 DV・モラハラ・離婚訴訟を多く手がける
趣味は法律相談と筋トレ 2児のママ

(『newsおかえり』2024年3月22日放送分より)

最終更新:03/22 19:12

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