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社長が涙流しても今後の影響は見通せず 小林製薬株主総会 紅麹サプリめぐる健康被害に株主から怒りの声

03/28 17:40 配信

 小林製薬は28日、紅麹を使ったサプリメントをめぐる健康被害の報告後初めて、大阪市内のホテルで株主総会を開きました。小林章浩社長は涙がこらえきれない様子だったということです。

 株主総会は28日午前10時から正午すぎまで非公開で行われ、84人の株主が出席しました。

 株主からは、紅麹を使った商品と健康被害との関連について、厳しい質問が相次ぎました。経営陣に対し、「なぜ1月に健康被害の報告があったのに公表まで2ヶ月もかかったのか、対応が遅すぎる。まだまだ死者が増えるんじゃないのか」「説明に対して誠意が感じられない。経営陣を刷新するべきだ」と指摘する声もあがりました。

 一方で、株主の1人によりますと、小林社長は株主から「がんばってほしい」と言葉をかけられると涙ぐみ、その後、社長を含む取締役7人の再任に関する議案が可決される際にも涙がこらえきれない様子だったということです。

 また、健康被害に対する補償についての質問もあり、小林製薬側は「治療費は全額支払う」と話したということです。

 総会では「紅麹コレステヘルプ」を摂取して死亡した人が新たに2件確認され、合計で4人となったことについての謝罪もありました。

 2023年12月期決算についての説明もありましたが、商品の回収費用などの負担が膨らむ見込みで、今後の影響は見通せないということです。

 一連の健康被害での死者は4人、入院は99人、通院は325人となっています。(27日時点)

最終更新:03/28 17:40

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