関西ニュースKANSAI

　ＳＮＳ上の広告をきっかけに、大手証券会社のアナリストをかたる人物にうその投資話を持ちかけられ、大阪の６０代女性が１億７０００万円をだまし取られました。

　警察によりますと、大阪府に住む６０代女性は２月、ＳＮＳ上で「投資すれば儲かる」などという広告を見つけ、ＬＩＮＥのアカウントを登録しました。

　すると、市場動向などについてメディアで多く解説をしている、実在する大和証券のアナリストをかたる人物から「株を知りたいですか。投資を知りたいですか」などと、メッセージが来ました。
　さらにその後、「金の投資をしませんか」「金よりも石油の方が儲かりますよ」などと持ちかけられ、アプリをインストールするよう指示されたということです。

　このアプリは投資状況を確認できるというもので、女性が３～４月に２１回にわたって計１億７０００万円ほどを振り込んだところ、３億円ほどに増えていると表示されました。
　女性は出金しようとしましたが、「１０％の手数料が必要」などと言われ、親族に相談して被害に気付きました。
　女性は「収入が増えていったので、うれしくて何回も投資した」と話しているということです。
　警察は、アプリの表示自体が虚偽だったとみています。

　大和証券によりますと、グループのアナリストやエコノミストの名をかたり、ＳＮＳ上で特定の銘柄の推奨などが行われているとの情報も寄せられているということです。
　大和証券は、それらの情報は虚偽だとして注意を呼びかけています。