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東芝不正会計問題で株価下落 株主が賠償求めた裁判 約1億円あまりの賠償命令 大阪地裁
05/09 18:14 配信

2015年に発覚した東芝の不正会計処理で株価が下落して損害を受けたとして、185人の株主が賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は一部の株主の請求を認め、東芝に約1億260万円あまりの賠償を命じました。
株主らは東芝が2008年から2014年までの有価証券報告書などに、不適切な会計処理により、実際より利益を多く計上するなどの虚偽の記載で株価が下落し損害を被ったとして、2015年以降に訴えを起こしていました。
判決で大阪地裁は、有価証券報告書のうち3期分の当期純損益が虚偽記載だったと認めました。
さらに「経営トップらが、利益のかさ上げや損失計上の先送りを認識したのに中止や是正を指示しなかったことなどが不適切な会計処理の原因となった」などとして東芝に賠償責任があると判断しました。
判決を受けて東芝は「今後、判決の内容を精査し、適切な対応を講じていく」とコメントしています。
【追記】
大阪地裁は19日、判決の賠償額に誤りがあったとして約1億400万円→約1億260万円に訂正する更正決定をしました。
最終更新:05/21 19:32