関西ニュースKANSAI

　今年夏の参院選・兵庫選挙区に、自民党現職の加田裕之氏（５４）が、再選を目指して立候補すると表明しました。

　加田氏は１９７０年に神戸市で生まれ、神戸新聞に勤務後、国会議員秘書や兵庫県議を経て、２０１９年の参院選で初当選しました。

　加田氏は３１日の会見で、最優先の課題として「物価高政策」を掲げ、自民党本部が慎重とされる「食料品消費税の期限付き減税」についても、「参院自民党の８割は賛成」だとして推進する考えを示しました。

　また１期目の成果として、ＳＮＳによる誹謗中傷対策としての「侮辱罪」の厳罰化などを挙げ、「表現の自由などには十分に配慮した上で、削除要求のスピード化に取り組んでいきたい」と対策の促進に意欲を見せました。

　さらに、兵庫県や神戸市が誘致を進めている「防災庁」については、「地元の知見と経験を生かすために、分局ではなく本庁舎に来てほしい」と話し、避難所のあり方を再考したいとしました。

　参院選の兵庫選挙区は改選数が３で、公明党現職の高橋光男氏（４８）が、加田氏と同様に再選を目指します。

　また、これまでに元・商社社員で日本維新の会の吉平敏孝氏（４４）、元経産省職員で国民民主党の多田ひとみ氏（４５）、元兵庫県議で共産党の金田峰生氏（５９）、元大学教授でれいわ新選組の米村明美氏（６５）、元ＪＲ東海社員で社民党の来住文男氏（６５）、建築事務所代表で参政党の藤原誠也氏（３７）、政治団体「ＮＨＫ党」党首の立花孝志氏（５７）、前・明石市長で、立憲民主党の兵庫県連が推薦する無所属の泉房穂氏（６１）、農業で政治団体「無所属連合」の高橋秀彰氏（４２）、主婦で政治団体「多夫多妻党」の永安祐子氏（６４）が立候補を表明しています。

　参院選兵庫選挙区で出馬の意向を示したのは、１２人に上ります。