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29日に万博会場でレジオネラ属菌「検出」確認→水上ショー継続→4日に中止決定 その経緯は?

06/05 15:30 配信

万博協会は4日、大阪・関西万博で水上ショーを開催しているウォータープラザで指針値の約20倍のレジオネラ属菌が検出されたため、水上ショーを当面中止すると発表しました。万博協会は5月29日にレジオネラ属菌の存在を認識していました。水上ショー中止に至るまでの経緯は次の通りです。

万博協会によりますと、29日、大阪市保健所からレジオネラ属菌がウォータプラザから検出されたと報告を受けました。この時点ではレジオネラ属菌の具体的な検出量は判明していませんでした。

30日、水上ショーの開催可否を判断するため、万博協会が自主的な検査を行ったところ、31日、100ミリリットルあたり160CFUのレジオネラ属菌が検出されました。

日本建築衛生管理教育センターの「レジオネラ症防止指針」が定めるレジオネラ属菌の指針値は100ミリリットルあたり100CFUとなっています。CFUは細菌検査で使われる単位で、細菌のコロニー(集団)数を表します。

万博協会が2日に大阪市保健所に相談したところ、「次亜塩素酸での対策後の数値を見て判断したい」と回答を得ました。保健所からは29日の検査では「レジオネラ属菌は検出限界(100ミリリットルあたり10CFU以下)以下だった」という報告もありました。

万博協会では次亜塩素酸の投入量を増やし、配管を清掃し、6月3日に再び簡易検査をしたところ、4日夕方、100ミリリットルあたり2000CFUのレジオネラ属菌が検出されました。保健所に報告し、水上ショーの中止を決めたということです。

大阪市生活衛生課は取材に対して「ウォータープラザは水景施設に該当するため、100ミリリットルあたり100CFU以上が検出されれば噴水を止めることになっている」と説明しています。

レジオネラ属菌は河川や湖沼に生息している細菌で、しぶきの吸引などで感染するとレジオネラ症を引き起こします。主な病例としては、咳や高熱を引き起こすレジオネラ肺炎が知られています。ヒトからヒトには感染しません。

万博協会では、ウォータープラザで開催している水上ショー「水と空気のシンフォニー」と「アオと夜の虹のパレード」について6日まで中止すると発表しました。

水上ショーを再開する基準としては「レジオネラ属菌が100ミリリットルあたり10CFU以下になること」と説明していて、具体的な対策を検討しています。

最終更新:06/05 18:03

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