関西ニュースKANSAI

夏の参議院選挙・徳島・高知選挙区にはこれまで、
▼自民の新人・大石宗氏（４４）
▼参政の新人・金城幹泰氏（４３）
▼政治団体「ＮＨＫ党」の新人・中島康治氏（４６）
▼無所属の現職、広田一氏（５６）
の４人が出馬の意向を示しています。

２０１６年７月の参院選から徳島県と高知県は合区となっていて、今回は、いずれも高知県を基盤にした候補者らによって争われる見通しです。

自民党議員の辞職に伴う２０２３年の補欠選挙で当選した無所属で野党系の広田氏に、野党公認での出馬経験もある自民の大石氏ら３人が挑む形です。

■出馬会見などでの各者の主張はー

自民の大石宗氏は、高知市出身で、これまでに高知県議を４期務めました。衆議院選挙には過去３回立候補していて、国政選挙への挑戦は４回目です。大石氏は「ガソリンの問題、物価高の問題によって国民生活が非常に逼迫して、不安が増大している。これにまずはしっかり寄り添っていくのが非常に重要」と述べ、行き過ぎた円安と物価高の是正による地方経済の立て直しなどを訴えています。

参政の金城幹泰氏は、兵庫県尼崎市出身で、現在は、高知県安芸市の病院で言語聴覚士として勤務しています。金城氏は「日本の価値観や文化を守り、少子化対策や産業振興など地域課題を解決し、未来を次世代に引き継ぐ」と主張し、ナショナリズムの重要性を強く訴えています。また、消費税の減税や、社会保障費の国民負担率の引き下げなどを掲げています。

政治団体「ＮＨＫ党」の中島康治氏は、高知市出身で、今は熊本市で飲食店を経営しています。中島氏は「自民党政権を終わらすことで、少子高齢化に歯止めをかける」と主張。外国人労働者の受け入れを見直すほか、日本の若者に対し、補助金を拠出して、所得増加を図りたいなどと訴えています。

無所属の広田一氏は、高知県土佐清水市出身で、これまでに衆議院議員を１期、参議院議員を３期務めています。広田氏は「ガソリンの暫定税率廃止の話は、与野党共通の政策課題になっている。これを１日も早く実現するためには、私達の勢力が参議院においても過半数を取っていかなければならない」と主張。このほか、賃金と社会保険料との関係見直しなどを訴えています。