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【参院選・京都選挙区】連続当選の現職2人 7人の新人は牙城崩せるか

07/01 06:30 配信

 20日投開票の参議院選挙・京都選挙区(改選数2)にはこれまで、
▼自民の現職・西田昌司氏(66)
▼立憲の新人・山本和嘉子氏(56)
▼維新の新人・新実彰平氏(36)
▼共産の現職・倉林明子氏(64)
▼国民の新人・酒井常雄氏(63)
▼れいわの新人・西郷南海子氏(37)
▼参政の新人・谷口青人氏(46)
▼政治団体「NHK党」の新人・木村嘉孝氏(50)
▼無所属の新人・二之湯真士氏(46)
 の9人が、出馬の意向を表明しています。

 京都府選挙管理委員会によりますと、京都選挙区で9人が出馬となれば、第1回(1947年)、第26回(2022年)と並ぶ過去最多となります。

 京都選挙区は、2013年、19年と今回も出馬予定の自民と共産の候補が勝利していて、7人の新人がその牙城を崩せるのかが焦点です。

■出馬会見などでの各者の主張はー

 自民の現職・西田昌司氏は税理士で、1990年から5期20年、京都府議を務め、2007年から参議院議員となり3期目です。西田氏は「国が積極的に国債を発行して財源を確保し、インフラ整備などに投資して日本経済の回復を促す」と主張。消費税は廃止して、法人税を引き上げるべきとしています。北陸新幹線の延伸は、延伸プロジェクトチームの委員長を務め、京都を通るルートで計画を進めています。

 立憲の山本和嘉子氏は元信用金庫職員で、2017年から衆議院議員を1期務めました。山本氏は、「時限的に食料品の消費税を0%に減税する。ガソリンを減税する」と、赤字国債に頼らない物価高対策を訴えています。食料自給率の向上のため、農地の確保や農業の担い手を守る制度づくり、所得増につながる政策も進めるとしています。また、北陸新幹線延伸には、反対ではないが府民が納得できる説明を政府に強く求めていくということです。

 維新の新人・新実彰平氏は元民放アナウンサーです。新実氏は誰も取り残さない社会の実現を掲げ、「食料品の消費税を0%にし、ガソリン税の暫定税率をただちに廃止する。社会保険料を下げる改革をする」と主張しています。減収分は、医療費の無駄遣いをなくすなどして回収するということです。また、企業団体献金の禁止や、同性婚の法制化に取り組むとしています。北陸新幹線延伸については、京都を通る現行の計画を見直し、「米原ルート案」の再検討を訴えています。

 共産の現職・倉林明子氏は元看護師で、1994年から京都府議や京都市議を務め、2013年から参議院で2選しています。倉林氏は「物価高から暮らしを守るため、消費税を5%に減税し、インボイス制度は廃止。医療・介護・福祉の充実を図る」と主張しています。財源の確保は国債に頼らず、法人税を引き上げるほか、軍事費を削って充てるべきだとしています。北陸新幹線延伸については、必要性がないと、計画の廃止を訴えています。

 国民の新人・酒井常雄氏は京都府警の元警察官で、2011年から14年間、京都府議を務めました。酒井氏は、手取りを増やす政策を訴え、「消費税は実質賃金が持続的にプラスになるまで一律5%に減税する。年収の壁は178万円に引き上げる。ガソリンの暫定税率は廃止する」と主張。また、災害関連死ゼロを目指し、防災・減災対策を強化するということです。北陸新幹線の延伸は、ルートを再検討するべきという考えです。

 れいわの新人・西郷南海子氏は3人の子を持つシングルマザーです。京都大学大学院で博士号を取得し、教育研究者として活動しています。西郷氏は「消費税は廃止一択。子育て支援は、年齢や所得などの制限を取り払う」と主張。積極的な国債発行によって実現可能だとしています。経済的な不安を解消し、「誰もが生きていてよかったと思える社会にしたい」と言い、北陸新幹線の延伸については、京都を通る計画の中止を訴えています。

 参政の新人・谷口青人氏は東京都出身の元会社員で、2年前に京都府亀岡市に移住し、農業をしています。谷口氏は、食の安全保障の観点から「農業は国守り」だと言い、農家の所得を直接支える仕組みをつくり、食料自給率を上げていく必要があると訴えています。また、国民が健康で意欲的に働き経済を回していくには、社会保険料を引き下げ、予防医療に注力することが必要だとしています。消費税は段階的に廃止する考えです。

 政治団体「NHK党」の新人・木村嘉孝氏は愛知県在住のAIエンジニアです。去年、東京都知事選にも出馬しました。木村氏は「消費税は食品分野で外食も含めて0%に減税すべき」と主張。また、企業のAI導入を推進して、経営課題を改善することで、企業の利益と法人税収の増加を図りたいとしています。NHKの受信料については、視聴者選択制を導入し、見ない人への負担をなくすと訴えています。

 無所属の二之湯真士氏は元自民の京都府議で、去年、京都市長選に自民を離党して出馬するも、当選を果たせませんでした。二之湯氏は、「国民の生命と財産を守るため、外交と防衛が最も大事。日米同盟を見直し、アメリカに依存しない自主防衛を探っていく」と訴えています。消費税は一律で5%に減税し、実例をつくることが大事だとしています。北陸新幹線の京都を通る延伸計画は、自然を破壊し利用価値も低く、なんとしても阻止するという考えです。

最終更新:07/01 06:30

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