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大阪市で結核の集団感染 4年ぶり 20代の5人発病
07/04 15:32 配信
大阪市は3日、市内で4年ぶりに結核の集団感染が確認されたと発表しました。
大阪市によりますと、2024年6月、市内の日本語学校の関係者である大阪市在住の20代男性が結核と診断されたことを受けて、大阪市保健所が男性の接触者に健診を実施したところ、ことし7月2日までに結核発病者5人(いずれも20代)と結核感染者6人(20代5人、50代1人)が確認されました。
発病者5人は治療中で、感染者6人も発病を予防するための服薬治療を受けています。
大阪市で結核の集団感染が確認されるのは、4年ぶりです。
結核は全国的に減少傾向ですが、2023年は大阪市内で508人の発病者が確認されたということです。
■結核の集団感染の定義
厚生労働省によりますと、同一の感染源が2家族以上にまたがり、20人以上に結核を感染させた場合をいいます。ただし、発病者1人は6人が感染したものとして感染者数を計算します。
■結核の感染と発病
●感染
結核菌を吸い込んでも身体の免疫により、体内に結核菌が閉じ込められた状態
●発病
感染後、身体の免疫力の低下、抵抗力の低下により、結核菌が活動を始めること
感染しても発病するのは10人に1~2人程度と言われています。
結核の症状は、咳、たん、微熱、食欲低下や体重減少などがあります。
最終更新:07/04 15:32


