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道頓堀ビル火災で消防隊員2人が死亡 事故調査委員会を立ち上げへ 消火活動中にビルが崩落…行き場を失い煙にのまれたか

08/18 18:56 配信

 午前9時50分ごろ、大阪市中央区宗右衛門町の飲食店などが入るビルで、「火が出ている」と近くの店の店員から119番通報がありました。

 消防によりますと、約100平方メートルが焼け、火は約3時間後にほぼ消し止められました。

(現場近くの店の人)「すごい大きい音がなって、そっから炎が出て。びっくりしました」

 消防によりますと、この火事で、消火活動にあたっていた浪速消防署の森貴志消防司令(55)と長友光成消防士(22)が死亡しました。

 2人は現場ビルの6階に取り残され、他の消防隊が2人を救助しましたが、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。

 この火事では、ほかにも消防隊員3人がけがをし、現場近くにいた20代の女性が煙を吸うなどして病院に搬送されています。

【報告:池田穂波記者】
火災発生から8時間以上が経ちましたが、現場周辺には今も焦げた臭いが漂っています。現場は外国人観光客らで賑わっていて、周辺の道路は火事の影響で広範囲が規制され、混雑していたということです。

 消防隊員2人が亡くなった際の状況について、新たな情報が入って来ました。

 大阪市によりますと、消火活動中にビルの一部が崩落したため、2人は他の隊員らと現場からの退避を進めていました。しかし、その過程で行き場を失い、煙などにのまれ、死に至ったとみられています。

 大阪市消防局は事故調査委員会を立ちあげ、原因の究明を進めます。

最終更新:08/18 20:00

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