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死亡の消防隊員2人はビル崩落に巻き込まれ、退避中に煙にのまれたか 横山市長「職員一同言葉がありません」 大阪・ミナミの雑居ビル火災で殉職

08/18 18:18 配信

 18日、大阪・ミナミの繁華街の雑居ビルで発生した火事について、消火活動の際に死亡した消防隊員2人がビルの崩落に巻き込まれ行き場を失い、煙などにのまれたとみられることが分かりました。

 18日午前9時50分ごろ、大阪市中央区宗右衛門町のビルで火事が発生し、約100平方メートルが焼けました。

 市消防局によりますと、この火事で、消火活動にあたっていた浪速消防署の森貴志消防司令(55)、長友光成消防士(22)の2人が殉職しました。

 現場ビルの6階に取り残され、他の消防隊が2人を救助しましたが、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。

 大阪市の横山市長は午後取材に応じ、2人が死亡した状況について、ビルの崩落が起こり退避する途中で亡くなったとみられると明らかにしました。

 崩落したフロアにいたほか複数人の隊員は出口方面に退避ができたものの、2人は崩落が原因で出口方面に向かうことが出来ず、別のフロアに移動。その結果、煙などにのまれ、死に至ったとみられています。

 横山市長は「懸命な消火活動の結果、殉職されることになり、職員一同言葉がありません」「なんとか早く鎮火しようという活動のなかで、不幸な事故になってしまった。これで終わらせず、再発防止に努めていきたい」と述べました。

 この火事では、ほかに近隣店舗にいた20代の女性客1人と、消火活動にあたっていた男性消防隊員3人が救急搬送されています。

最終更新:08/18 20:01

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