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東京五輪出場の空手家・西村拳被告に懲役3年の実刑判決 大阪地裁「無断で動画撮影しながらの犯行で屈辱感を与える悪質な行為」
09/01 16:14 配信

東京オリンピックにも出場した大阪の空手選手が、女性に性的暴行をした罪で実刑判決を受けました。
空手選手の西村拳被告(29)は、2022年、酒に酔って抵抗できない状態の女性にスマートフォンで撮影しながら性的暴行を加えてけがをさせた強制性交等致傷や、準強制性交等致傷の罪に問われています。
これまでの裁判員裁判で西村被告は、「女性は抵抗できない状態ではなかった」などと起訴内容を否認。検察側は女性が当時何度も嘔吐していたことなどを挙げ、「誰が見ても高度に酩酊していて、助けを求めることは困難だった」として、懲役6年を求刑していました。
1日の判決で大阪地裁は、女性は当時「短時間で嘔吐を繰り返すなど酔いの程度が深く、抵抗できない状態だった」とし、「無断で動画撮影しながらの犯行で屈辱感を与える悪質な行為だ」として準強制性交等致傷が成立することを認めました。
一方、強制性交等致傷などの一部の起訴内容については、女性の証言が「判然としないあいまいなもの」などとして認めず、西村被告に懲役3年の実刑を言い渡しました。
西村被告の弁護側は控訴する方針です。
最終更新:09/01 18:25