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下水処理の関連施設で起きた爆発事故 原因は「汚濁物から発生したメタンガス」 職員など4人けが 大阪・西区
09/05 14:25 配信

去年、大阪市西区の下水処理の関連施設で起きた爆発事故について、大阪市は水に含まれる汚濁物から発生したメタンガスが原因だったと明らかにしました。
川の汚濁や街の浸水を防ぐため、下水道処理前の雨水などを一時的に貯めておく大阪市西区の「長堀抽水所雨水滞水池」で去年9月、爆発事故があり、市の職員など4人が軽いけがをしました。
大阪市は5日、調査報告書をまとめ、事故の原因は滞水池に貯めていた汚濁物を含む水から発生したメタンガスだったと明らかにしました。
滞水池は、晴れた日に、汚濁物を含む水を排出して空にすることで臭いやメタンガスが発生しない仕組みとなっていましたが、雨が多かったことなどから事故前の3ヵ月間は滞水池を空にできない状態が続いていました。
その結果、施設内にメタンガスが発生していて、水の排出をする際に入れるスイッチから散った火花がガスに引火し、爆発が起きたということです。
市は今後、ガスの濃度計測器や換気設備を設置するなどの再発防止策の策定を進めるとしています。
最終更新:09/05 14:25