関西ニュースKANSAI

「いただいたスペースで最善を尽くした」 万博・アルメニアナショナルデー 自国での洪水により「タイプA」建設断念

09/05 21:11 配信

 大阪・関西万博に参加する東ヨーロッパの一国・アルメニアは5日、万博での「ナショナルデー」を迎えました。

 5日午前11時から始まったアルメニアのナショナルデーにはパシニャン首相が参加し、ユネスコの「無形文化遺産」に登録されている伝統舞踊の「コチャリ」が披露されました。午後にはパレードやファッションアートショーなどを実施し、来場者に自国の文化をアピールしました。

 アルメニアは、共同館「コモンズ館」で出展していますが、元々、独自で建設する「タイプA」パビリオンでの出展を予定していました。ところが、資材や人件費の高騰による建設会社の撤退や去年発生した自国での洪水災害によりパビリオンの建設を断念したのです。

 当初の予定より展示の規模は小さくなったものの、館長を務めるエディック・ハルチュニャン氏は、取材に対し「いただいたスペースで、革新的でありながら最小限の方法で、アルメニアが世界に提供できる全てのものを紹介するために、最善を尽くしてきました」「世界の問題に取り組むために一つになり、アルメニアの革新や発展について皆さんに情報を提供できる機会が持てたことを誇りに思います」と意気込んでいます。

 展示の中でも特色があるのはアルメニア発祥の若者向け教育プログラム「TUMO」の紹介です。

 アルメニア国内にある「TUMOセンター」では12歳から18歳を対象に、プログラミングやロボット工学など、最先端の教育を無償で提供していて、世界に10拠点を展開しています。

 エディック氏は「アルメニアが世界に提供するものを体験し、この世界的なコラボレーションに皆さんに参加してもらいたいと思います。アルメニアを実際に訪れる前に、是非このアルメニアパビリオンに来ていただき、アルメニアの温かさやホスピタリティを感じてください」と話しています。

最終更新:09/05 21:11

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる