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”記憶喪失”訴える男性、不起訴処分に カバンから折り畳みナイフが見つかり、銃刀法違反の疑いで逮捕 大阪地検「諸事情を考慮」
09/09 16:28 配信

島根県の山中で記憶が無い状態で目が覚め、移動先の大阪府内の市役所でカバンから折りたたみナイフが見つかったため現行犯逮捕された男性について、大阪地検は9日までに不起訴処分としました。
「記憶喪失」の症状を訴える男性は今年7月、島根県奥出雲町の国道脇の茂みで目が覚め、自身の名前や年齢などを含むそれ以前の記憶を失った状態で県内を放浪。
警察や役所での相談を経て8月中旬、大阪の「グリコ看板」の記憶を頼りに大阪にたどり着きましたが、生活保護の相談で市役所を訪れた際に、警察官の職務質問でかばんから刃先にキャップの付いた刃体約8.7センチの折りたたみナイフが見つかり、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されました。
男性はその後釈放され、大阪市の福祉団体で保護されていました。
大阪地検によりますと、男性について、先月29日付けで不起訴にしたということです。
地検は「捜査の結果、諸事情を考慮し、不起訴処分とした」としています。
男性はABCテレビのインタビューの中で「ナイフを持っていた認識は全く持っていなくて、何で持っていたか聞かれても『わからない』としか言い様がなかった」と答えていました。
最終更新:09/09 16:28