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家族に相談しないよう「見守りカメラ」で監視か 警察官になりすまし70代女性から現金1078万円だまし取った疑い グループの現金回収役とみられる25歳男を逮捕 大阪府警
09/19 19:07 配信

警察官などになりすまし、大阪府内に住む70代女性から現金約1000万円をだまし取ったとして、特殊詐欺グループの男が逮捕されました。
女性はグループからの指示で自宅に「見守りカメラ」を設置し、周囲に相談しないよう監視されていたとみられます。
16日、詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定の会社員で台湾出身の張俊龍容疑者(25)です。
張容疑者は、警察官などになりすまして府内に住む70代女性に電話をかけ、「詐欺に関与している疑いがあり、口座資金を確認する必要がある」などと嘘を言い、現金1078万円をだまし取った疑いが持たれています。警察は張容疑者の認否を明らかにしていません。
警察は15日、大阪市内で不審な動きをしていた張容疑者を職務質問したところ、所持品から約1000万円の現金が確認されたほか、スマートフォンからは女性の住所や自宅の写真が見つかり、事件が発覚しました。
警察によりますと女性は、制服姿で警察手帳を持った「渋谷署の松下」と名乗る男とビデオ通話で連絡をとった後、「東京地検のシバタ」と名乗る男から「無実を証明するため全財産を預け、引き出した現金を玄関前に置いておくと財務省の人間が取りに来る」などと告げられ、その後、現金が盗まれないようにと「見守りカメラ」を購入するよう指示されたということです。
カメラは玄関とリビングに設置され、男らのグループは女性が家族や警察に相談しないようカメラで監視していたとみられています。
警察は、張容疑者が特殊詐欺グループの現金回収役とみて捜査しています。
最終更新:09/19 19:42