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金塊2キロと現金3600万円だまし取られる 「刑事」名乗る男らの指示で玄関先に…84歳女性が特殊詐欺被害 警察が注意呼びかけ
09/24 20:44 配信

兵庫県警加古川署は24日、加古川市内に住む84歳女性が、特殊詐欺グループの男らからの指示で購入し玄関先に置いた金塊2キロや、現金3600万円あまりをだまし取られる事件が起きたと発表しました。
警察によりますと今年5月30日ごろ、加古川市の84歳の女性が警察官や検事を名乗る男らから「あなた名義の銀行口座がマネーロンダリングに利用されている」「あなたが犯罪に関わっている容疑がある。お金を調べる必要がある」といった内容の電話を受けました。
女性が「金融庁の人がお金を取りに行く」という話を信用し、6月中旬から7月中旬にかけて、自宅で保管していた現金3610万円を2回に分けて玄関先に置いたところ、何者かが持ち去ったということです。
女性は、この他にも「刑事」という男の指示で定期預金を解約して貴金属店で金塊計2キロを3300万円あまりで購入していて、この金塊も指示の通りに玄関先に置いたところ、だまし取られました。
女性の警察への説明によりますと、女性は最初に電話を受けた5月30日以降、毎日のように男らから決まった時間に電話連絡があり、さまざまな指示を受けていたということです。
8月以降になって電話連絡がなくなったことから、不審に思った女性が金融庁に電話相談をしたところ、被害にあっていたことに気づき、警察に被害届を提出しました。
警察は「『あなたが犯罪に関わっている容疑があります』などと言って現金などを渡すように要求するのは絶対に詐欺なので、警察に相談して下さい」と注意を呼びかけています。
最終更新:09/24 20:44