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航空機に搭乗せず合格認定し さらに航空手当総額8898円を受給 航空機検査官に停職3ヵ月 大阪航空局

10/10 16:25 配信

 国土交通省大阪航空局は、航空機に搭乗して行わなければならない飛行検査に、実際には搭乗せずに合格を出し、さらに「航空手当」を不正に受け取っていたとして、40代の男性検査官を停職3か月の処分にしたと発表しました。

 国交省大阪航空局によりますと、男性検査官はことし3月から5月上旬にかけて、通常は航空機に搭乗して実施しなければならない小型航空機の耐空証明検査について、実際には搭乗せずに合格を出していたということです。

 さらにこの検査官は、航空機に搭乗することで受給される「航空手当」を総額8898円受給していました。

 不適切な検査が行われた機体は小型航空機5機で、大阪航空局は「安全性に問題がないことを確認している」としています。

 大阪航空局は「安全性の根幹にかかわることで、3月から5月にかけて繰り返し行われており、かなり悪質」として、検査官を停職3ヵ月の処分としました。

 航空機検査で停職3ヵ月の処分が出されるのは、国交省や東京航空局などを含めても初めてだということです。

 男性検査官は大阪航空局の聞き取りに対し、「公務員としてあるまじき事象だと認識しており、大変申し訳なく思っている」と話しています。

 大阪航空局は、「このようなことが二度と起こらぬよう、法令および手順の遵守を徹底するとともに、職員のコンプライアンス意識の向上を図り、再発防止と綱紀保持の徹底に努めて参ります」とコメントしています。

最終更新:10/10 16:25

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