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国産牛肉を香港へ不正に輸出か 他国へ輸出と偽って 検査や証明を受けなかった疑い 食品販売会社社長を逮捕

10/24 16:00 配信

 日本産の牛肉を香港に不正に輸出したとして兵庫県警は23日、大阪の食品販売会社社長の男を逮捕しました。
男は総額54億円分の国産牛肉を不正に輸出したとみられます。

 関税法違反と家畜伝染病予防法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府堺市にある食品販売会社「嘉盛インターナショナル」の社長・工藤勝徳容疑者(48)です。

工藤容疑者は2023年8月、冷凍の国産牛肉約7.4トン、約4860万円分をタジキスタンに輸出すると虚偽の申告をし、必要な検査や証明書の交付を受けず、不正に香港へ輸出した疑いがもたれています。

警察によりますと、香港に牛肉を輸出する場合、厚労省が認定した施設での解体・加工が必要となるなど、条件が厳しいため手間とコストを抑えようと、輸出先を偽ったとみられるということです。

また警察は工藤容疑者が去年までの5年間で、同様の方法でおよそ100回に渡りあわせて約850トン、総額54億円分の冷凍の国産牛肉を香港に不正輸出したとみて調べています。

警察は工藤容疑者の認否を明らかにしておらず、牛肉の入手経路などを詳しく捜査しています。

最終更新:10/24 17:42

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