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ボウガンで家族4人殺傷した罪で被告の28歳男に無期懲役判決 「完全責任能力」認める 神戸地裁

10/31 19:26 配信

 ボウガンで家族ら4人を殺傷した罪で、無期懲役の判決です。

 野津英滉被告(28)は2020年、兵庫県宝塚市の自宅で、祖母と弟、母親をボウガンで撃って殺害し、伯母に重傷を負わせたとして殺人と殺人未遂の罪に問われています。

 裁判の争点は刑事責任能力の程度で、検察は「完全責任能力があった」として死刑を求刑。弁護側は、当時極端な思考に陥る心神耗弱の状態だったと訴えて、刑を軽くするよう求めました。

 神戸地裁は判決で、ボウガンを準備し、殺害の順序を決めるなど計画性が高いとして「完全責任能力」を認めました。

 一方で、動機の形成には、症状の重さや不遇な家庭環境が影響したと指摘。「一方的に被告を非難することはできず、死刑がやむを得ないとは言えない」として、無期懲役を言い渡しました。

最終更新:10/31 19:33

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