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JR西日本、営業利益・純利益ともに過去最高 万博による増収が影響 25年度中間決算
11/04 20:51 配信
JR西日本は4日、2025年度の中間決算を発表し、万博による増収などが影響したことで営業収益と最終的な儲けを示す「純利益」ともに過去最高になったと明らかにしました。
JR西日本によりますと今年4月から9月末までの「営業収益」は前年同期比604億円増の8718億円、「純利益」は前年同期比170億円増の867億円で、いずれも過去最多だということです。
5期連続の増収・増益で、これを受けJR西日本は2026年3月期通期における連結業績予想を上方修正し、現在、年度を通して1185億円の純利益を予想しています。
大阪・関西万博の開催やインバウンド客が増えたことなどが影響しているといい、特に万博期間中は西ゲートへの主な経由地となった桜島駅で前年同期比・約2.1倍、大阪メトロ中央線への乗り換え駅である弁天町駅で前年同期比・約2.3倍、利用者が増加したということです。
当初の計画と比べ、北陸、中国、四国、九州地方から万博に訪れる利用者は少なかったものの近畿圏内の利用者が多く、結果的に万博の運輸収入は好調に推移しました。
このほか、JR西日本が万博会場内や駅のショップで販売した「ミャクミャク」グッズの売り上げが好調だったことも起因し、期間中の万博関係の営業利益は計画を40億円上回る190億円でした。
梅谷取締役は「万博関連商品は年度内いっぱいまで販売を続けたい。特にミャクミャクのグッズは大変人気があるので、皆さんにお求めいただきたい」と述べました。
業績が好調な一方でJR西日本は先月、19路線32線区の「赤字路線」を公表。これは管内全体の在来線の36.7%にあたり、2022年度以降3か年平均の赤字額は267億円にものぼります。JR西日本は地域と最適な地域交通体系を議論していきたいとしていて、地方の人口減少が続く中、公共交通機関としてのローカル線のあり方が問われています。
最終更新:11/04 20:51


