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大阪・ミナミの地面師詐欺で25歳男に懲役4年6ヵ月判決 土地引き継いだ孫になりすまし「関係者らを欺く上で不可欠な役割」

11/06 16:30 配信

 大阪地裁は6日、大阪ミナミの土地や建物の所有者になりすまし、不動産会社から約14億5000万円をだましとった罪に問われている愛知県の粂陵平被告(25)に対し、懲役4年6か月(求刑6年)の判決を言い渡しました。

 粂被告はこれまでの裁判で起訴内容を認めています。

 事件に関わった経緯については、ギャンブルで金を借りていた友人に紹介された、指示役の男から大阪に行くよう言われたことがきっかけだったと明かしています。

 大阪では同じ地面師グループの福田裕被告(53)からなりすまし役になるよう指示を受け、不動産会社に架空の取引を持ちかける際には「おばあちゃんから好きにしていいと言われ引き継いだ」などと土地や建物の所有者の孫を装い、報酬として現金や仮想通貨で580万円を受け取っていたということです。

 判決で大阪地裁は、粂被告が「関係者らを欺く上で不可欠な役割を果たした」と指摘し、「ギャンブルで抱えた借金の返済のために犯行に関わり、身勝手で非難を免れない」と指摘しました。一方で、「共犯者から指示されるがまま代表取締役かのような言動をとったのであり、詐欺の全容を知った上で犯行に関わったわけではない」と判断しました。

最終更新:11/06 16:30

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