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大阪・忠岡町の官製談合で前町長に猶予付き判決 ゴルフコンペで知り合い、入札の最低制限価格を伝える

11/06 16:38 配信

 入札の最低制限価格を業者側に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた大阪府忠岡町の前町長杉原健士被告(64)に6日、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

 杉原被告は去年7月と12月に4回、忠岡町が発注した消防庁舎や道路工事の指名競争入札で、最低制限価格を業者側に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われています。

 これまでの裁判で杉原被告は起訴内容を認め、最低制限価格をもらした理由について「入札が一部の業者に偏っていたので職員に最低制限価格を事前に公表するように言っていた」が認められなかったことや、年内に着工を目指す工事があり「焦りがあった」と述べました。

 そして、ゴルフコンペで知り合った建築業者の関係者らに求められ、最低制限価格や近い数字を電話やSNSで伝えていたということです。

 判決で大阪地裁は、一部の入札で杉原被告の情報を元に実際に落札をしている業者もいることから「入札の公正を著しく害する」と指摘。「忠岡町は議論の末に最低制限価格を事後公表することに決めたのだから、被告は独断的に犯行に及んだ」として、杉原被告に懲役1年6か月執行猶予4年を言い渡しました。

最終更新:11/06 16:38

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