関西ニュースKANSAI

　大阪府警は１３日、府内在住の６０代の男性が、ＳＮＳ型ロマンス詐欺で約４億４０００万円の被害に遭ったと発表しました。

　ショッピングモールで計約２２キロの金塊を犯行グループに手渡ししたとみられ、大阪府内で今年発生したＳＮＳ型ロマンス詐欺では被害額が最高になるということです。

　警察によりますと、今年７月、府内に住む６０代男性のＳＮＳアカウントに「秋山桜子」という女性を騙るアカウントからメッセージが届き、やりとりをするようになると、「あなたのような人に会えてうれしい。会うシーンを楽しみにしています。これからすてきな毎日を過ごしましょう」などと好意を示すメッセージとともに、金の投資を勧められました。

　男性の元にはその後、金投資の「指導スタッフ」と名乗る人物らから投資資金の振り込み依頼があり、男性は現金や暗号資産など計約４３５０万円相当を金融機関などに振り込みました。

　さらに男性は指示通りに金塊を貴金属店で購入。購入するたびに自宅近くのショッピングモールで６回にわたって金塊を手渡しました。

　６回で手渡した金塊は約２２キロにのぼり、約４億円相当だということです。

　大阪府警によりますと、府内で今年発生したＳＮＳ型ロマンス詐欺としては被害額が最高になるということです。