関西ニュースKANSAI

　今月３日未明、大阪府柏原市の西名阪自動車道で乗用車１台が全焼し、２人が死傷した火事で、警察は当時車を運転していた３７歳の男を放火の疑いで逮捕しました。

　放火の疑いで逮捕されたのは、奈良県大和高田市に住む会社員の浜田達也容疑者（３７）です。

　浜田容疑者は今月３日午前４時半すぎ、西名阪自動車道上り線で停車中の乗用車に放火した疑いが持たれています。

　消防などが駆けつけた当時、車内の後部座席から５０代から６０代くらいの男性とみられる遺体が見つかったほか、浜田容疑者も現場近くの法面にある植え込みの中でけがをして発見され、病院で治療を受けていました。

　警察によりますと、車は浜田容疑者の知人男性名義のもので、運転していたのは浜田容疑者とみられています。

　警察が１３日に退院した浜田容疑者から任意で事情を聴いたところ、「私が無理やり高速道路のガードレールに車を衝突させました。衝突させた後、車に火をつけて燃やしたことに間違いありません」と供述したことから、警察は放火による事件として捜査し、１４日朝、浜田容疑者を逮捕しました。

　警察の逮捕後の調べに対して「私が車に火を付けて車ごと燃やしたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。

　警察は後部座席で見つかった遺体の身元を調べるとともに、死体遺棄容疑や殺人容疑も視野に入れて、詳しい経緯を調べています。