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関西電力 “原発新設”に向けた現地調査をメディアに公開 福島第一原発事故以来で初 福井・美浜町

11/14 19:02 配信

 福島第一原発の事故以来、初めてとなる美浜原発での原発新設に向けた地質調査の様子を関西電力がメディアに公開しました。

 福井県にある美浜原発。普段は関係者以外入れないエリアを進むと…

(記者リポート)「美浜原発の敷地内に来ています。こちらでは筒状のドリルで掘削するボーリング調査が行われています。平均で100メートルの地質まで調べる計画だということです」

 関西電力は5日から地質や地盤の状況を調べる現地調査を開始。原発新設に向けた調査は、福島第一原発事故の後、全国で初めてとなります。

(関西電力 森望社長)「当社は2011年3月12日以降、美浜発電所の後継機設置検討の自主的な現地調査を見合わせておりましたが、これを再開することといたしました」

 7月に調査を再開する方針を示した関電。美浜町長も容認しています。

(戸嶋秀樹町長)「町民の総意としては理解をされているということから、このような判断に至った」

 関電は事故で核燃料が溶け落ちた場合の安全対策を強化した次世代型原発「革新軽水炉」の導入を検討しています。

地元の人は―

(地元の人)「原発でやっていくほうが、エネルギーの供給としてはみんなが安定するんじゃないかと思うんですけど。賛否が分かれるとは思うんですけど」

(地元の人)「(家族が原発)関係の職場におりますから。全面反対とは言いにくい。(原発が)ないに越したことはないが、みんなの生活のことを考えると大事かなと」

 関電は調査の結果などを踏まえ、早ければ2029年にも新たな原発を建設するかどうか判断するとしています。

(関西電力土木建築室 田中裕さん)「まずは作業をしっかり安全に行っていきたいと考えております。その計画をしっかり完遂できるように進めていきたい」

最終更新:11/14 19:02

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