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「餃子の王将」社長銃殺事件  検察側が冒頭陳述で“事件現場で押収されたたばこの吸い殻2本”のDNA型が被告と一致と指摘 弁護側は「事件当日、福岡にいた可能性がある」無罪主張

11/26 16:21 配信

 2013年に飲食店チェーン「餃子の王将」を展開する会社の社長を射殺したとして、殺人などの罪に問われている暴力団幹部の男の初公判が26日開かれ、男は起訴内容を否認しました。

 特定危険指定暴力団工藤会系の組幹部・田中幸雄被告(59)は、2013年12月19日、王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)を拳銃で射殺したとされ、殺人と銃刀法違反の罪で2022年に起訴されました。

 田中被告は午後1時半ごろ、眼鏡とマスクを着けたスーツ姿で京都地裁の法廷に入りました。

 初公判では、検察が起訴状を読み上げた後、田中被告は裁判長から「何か言いたいことはありますか」と問われ、
「私は決して犯人ではありません」
「任侠道を志す者として濡れ衣の1つや2つ、甘んじて受け入れますが、センセーショナルな事件までは到底承服できません」
と、起訴内容を否認しました。

 冒頭陳述で検察側は事件現場で押収されたたばこの吸い殻2本から検出されたDNA型が田中被告と一致したと指摘しました。

 事件前日の18日には被害者宅近くの防犯カメラに田中被告と体格が似ている人物が映っていたなどと主張しました。

 一方、弁護側は田中被告について「事件当日、福岡にいた可能性がある」「検察側の証拠はいずれも決め手になるものではない」などと無罪を主張しました。

 殺人事件は裁判員裁判の対象ですが、今回は暴力団幹部の裁判のため、裁判官のみで審理されます。

 公判は12回予定されていて、来年10月16日に判決が言い渡されます。

最終更新:11/26 16:21

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