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「想像絶するものが…」 福知山線脱線事故 車両保存施設が完成 遺族らへ案内はじまる

12/12 18:50 配信

 脱線事故の車両保存施設の案内がはじまりました。

 2005年、兵庫県尼崎市でJR福知山線の電車が脱線してマンションに衝突し、乗客106人と運転士が死亡して562人が、けがをしました。

 JR西日本は事故の重大性を後世に伝えるため、大阪府吹田市の社員研修センターの隣に事故車両の保存施設を建設して、12日から遺族や負傷者などへ案内をはじめました。

 JR西日本によりますと施設は地上と地下それぞれ1フロアあり、地上部分に事故車両7両すべて。地下部分には、遺留品の一部や、事故の痕跡が残る電柱やレールなどが保存されているということです。

(事故で次男が重傷を負った西尾裕美さん)
「あそこまで、ぐちゃぐちゃになってるっていうのは、やっぱ想像絶するものがあって。どんだけの命が失われて、どんだけの人生が狂わされたのかっていう事故の大きさを改めて痛感しました」

 遺族らから公開を望まない声もあることから、施設は原則非公開となっています。

 JR西日本は、「責任を持って大切に保存してまいります」などとコメントしています。

最終更新:12/12 18:50

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