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捜査一課・警部が訓練の休憩中 同僚に4回拳銃の銃口を向ける 中には「ペイント弾」? 停職6カ月の懲戒処分 「事件として処理するのが面倒だった」アルコール検知の方法を怠った警察官2人も処分 和歌山県警
12/16 16:24 配信
和歌山県警は16日、訓練の小休止中に複数回、同僚に対して訓練で使用していた拳銃の銃口をむけたとして、捜査一課に所属する警部を停職処分としたと発表しました。
県警によりますと、処分された男性警部(刑事部捜査一課・40代)は7月から8月にかけ、県内で実施された「人質立てこもり」対策の訓練で、小休止中に4回、同僚に拳銃の銃口を向けたということです。
当時拳銃には「ペイント弾」が入っていたといい、殺傷能力がない一方で、直接肌に当たるとけがをする可能性があるということです。
県警はこの行為が銃刀法違反に当たると判断。
男性警部を16日付で書類送検した上で、停職6カ月の懲戒処分としました。
警部は聞き取りに対し、「組織全体に迷惑をかけました」と話していて、16日付で依願退職したということです。
また、和歌山東署の巡査部長(40代・男性)と巡査長(20代・男性)は9月19日、和歌山市内で交通事故を処理した際、事故の当事者から「相手から酒のにおいがする」旨の申し出があった際、正当な方法で飲酒検知をしなかったということです。
2人は飲酒検知で規定とされている時間より短い時間で呼気の検査を実施。
そのため、呼気のアルコール値が基準値に至らなかったということです。
2人は聞き取りに対し、基準値を超えないようにするために途中で検知を止めたと話していて、「事件として処理するのが面倒だった」と話しています。
県警はこの行為が証拠隠滅に当たると判断して、2人を和歌山地検に書類送検し、巡査部長を停職1カ月、巡査長を減給100分の10・6カ月の懲戒処分としました。
和歌山県警の野本靖之本部長は県議会・経済警察委員会でコメントを発表し、「法を遵守し、執行すべき立場にある警察官がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、県民の皆様に深くお詫び申し上げます」「県警察といたしましては、今後、より一層、全職員に対する職務倫理教養や業務管理、身上管理を徹底し、再発防止と信頼回復に努めてまいる所存であります」としています。
最終更新:12/16 16:24


