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「バックドラフト現象」発生か 道頓堀ビル火災の中間報告案まとまる 消火活動中の消防隊員2人が脱出できず

12/18 19:04 配信

 8月、大阪・ミナミのビルで火事が起き、消火活動にあたった消防隊員2人が死亡した事故について、大阪市市消防局の調査委員会は中間報告案をまとめました。報告案では、ビル内で「バックドラフト現象」が発生し、消防隊員2人が脱出できなくなったとしています。

 8月18日、道頓堀に面した飲食店が入るビルで火事があり、消火活動をしていた消防隊員の森貴志さん(当時55歳)と長友光成さん(当時22歳)が死亡しました。

 大阪市消防局は事故調査委員会を立ち上げ、関係者によりますと調査委は今月公表する中間報告案をまとめたということです。

 報告案では出火元の西側のビルから火が外壁を伝い上部へ燃え広がり、その後、東側のビルにも燃え移ったとしています。

 また、東側のビルの5階は気密性が高く、燃焼によって酸素が消費され一時的に火の勢いは弱まり、6階では亡くなった2人の消防隊員が消火活動をしていたといいます。

 そこへ、別の隊員が5階の扉を開け新鮮な空気が入り、急激な燃焼現象=「バックドラフト現象」が起きたとしています。

 5階と6階は室内階段で繋がっていて、6階にも強烈な火炎と黒煙が広がり、消防隊員2人は脱出できなかったと結論づけています。

 大阪市消防局は中間報告の公表後、今年度末までに再発防止策などを含めた最終報告をまとめるとしています。

最終更新:12/18 19:04

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