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研修医過労死で和解成立 病院が遺族に見舞金、死亡経緯など研修に活用を約束 兵庫・伊丹市

01/09 16:44 配信

 2018年に兵庫県伊丹市で市立伊丹病院の研修医だった男性(当時25)が自殺し、遺族が市に対して約1億3000万円の損害賠償を求めた訴訟で、神戸地裁で和解が成立しました。

 訴状によりますと、男性は2018年4月から伊丹病院で勤務し、7月に死亡しました。
 この間の法外労働時間は5月に99時間、6月に96時間を超えていて、労災と認定されたということです。

 遺族は、男性の自殺の原因は長時間労働や心理的負荷による精神障害と訴え、伊丹市に約1億3000万円を支払うよう求めていました。

 遺族の代理人弁護士によりますと、和解は去年12月22日付で、市が遺族に見舞金を支払います。
 さらに病院側は男性について「真摯に研修に取り組み、リーダーシップを発揮していた」などの哀悼の意を表し、男性の死亡経緯や労災認定の調査書などの資料を保管し研修に活用すると約束したということです。

 男性の両親は代理人弁護士を通じて「最愛の息子は帰ってきませんし、悲しみが消えることもありません。(病院側は)労災認定された事実を受け止め、決して風化させることなく、二度と同じような事故を起こさぬよう、真摯に取り組んでいただきたい」とコメントしました。

 病院側は、「当院での臨床研修期間中に亡くなられたことに対し、改めて哀悼の意を表します。今後におきましても臨床研修病院としての取り組みを進めてまいります」としています。

最終更新:01/09 17:54

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