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【判決】奈良地裁「不遇であったことは否定しないが」「40代の自立した生活を送る社会人で人を殺してはならないことを十分に理解していた」 山上徹也被告に求刑通りの無期懲役の判決 量刑の理由は
01/21 16:17 配信
安倍元総理が銃撃された事件で、殺人などの罪に問われている山上徹也被告(45)に、奈良地裁は21日求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
これまでの裁判で、山上被告は殺人罪については認め、主な争点は、銃刀法の「発射罪」が成立するかどうかや、被告の「宗教2世」としての生い立ちを量刑にどの程度考慮するかでした。
奈良地裁は判決で、事件に使われた山上被告の手製銃は、弾の形状などから当時の銃刀法における拳銃に該当すると認め、「銃器を用いて背後から撃ったことは、卑劣であって極めて悪質である」と指摘しました。
山上被告の生い立ちについては、
「不遇であったことは否定しないが被告はすでに40代の自立した生活を送る社会人で、人を殺してはならないことを十分に理解していた」
「旧統一教会への襲撃の見通しが立たないことから、これ以上待てないという自身の都合を優先し短絡的で自己中心的な意思決定で、生い立ちが大きな影響を与えたとはいえない」
として検察の求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。
山上被告は終始うつむいたまま身動きもせず、判決を聞いていました。
裁判員5人は判決後の会見で、「被害者が元総理で大きい事件だったが、そこを考えていくと判断を間違えてしまうと思ったので、1人の人が殺されたと考えるようにしていた」などと話しました。
判決を受けて、安倍元総理の妻・昭恵さんは判決を受けて、「突然の夫の死からの長かった日々に、一つの区切りがついたと感じています。被告は、自分のしたことをきちんと正面から見つめ、私のかけがえのない家族である夫の命を奪い去った罪を償っていただきたいと思います」とコメントを発表。
奈良地検の大前裕之次席検事は「事実認定及び量刑いずれについても検察官の主張が認められたものと考えています」とコメントしました。
一方、弁護側は「主張が認められなかったのは遺憾。控訴するかどうかについて被告と協議の上判断する」と話しました。
最終更新:01/21 17:37


