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保護司殺害事件、被告の完全責任能力を認める 求刑通り無期懲役の判決 大津地裁
03/03 06:00 配信
犯罪からの立ち直りを支援していた保護司の男性を殺害した罪に問われた男の裁判で、大津地裁は2日、男に無期懲役の判決を言い渡しました。
別の事件で有罪判決を受け、保護観察中だった飯塚紘平被告(36)は2024年5月、被告の立ち直り支援を担当していた保護司の新庄博志さん(当時60歳)をナイフや斧で複数回切りつけ、殺害した罪などに問われています。
大津地裁は2日、飯塚被告に無期懲役を言い渡しました。判決を聞いた瞬間、飯塚被告は、裁判長の方を見つめ小さくうなずきました。
逮捕当時、警察の取り調べに対し、飯塚被告は「私はやっていません、何も答えたくありません」と話していました。ただ、初公判では「間違いありません。守護神様の声に従ってやりました」と述べ、起訴内容を認めました。
検察側は被告に完全責任能力があったと指摘したうえで、保護観察制度に打撃を与えたいとの動機を「極度の反社会的犯行」と強調しました。そして、「強固な殺意に基づき計画的だ」として無期懲役を求刑しました。
一方、弁護側は「責任能力がなかったか心神耗弱状態だった」と有期刑を求めました。
飯塚被告は最終意見陳述で、「この事件を起こしたのは人生で最大の間違い。謝ることしかできません」と語りました。
2日の判決で、大津地裁は「飯塚被告には責任能力に影響がある精神障害はなく完全責任能力があった」と指摘。「首を切り落とそうとした残虐性、生命の軽視、悪質性は無差別殺人と遜色がない。裁判でも反省、更生の意欲は感じられない」として、飯塚被告に求刑通り無期懲役を言い渡しました。
過去に新庄さんから更生支援を受けていた谷山真心人さんは、この裁判を初公判から傍聴してきました。
谷山真心人さん
「彼は彼なりに社会の生きづらさにもがいてたのかなと(思うが)、それを新庄さんに向けたことに対しては、ほんまに筋違いやなとずっと思ってました。罪と向き合ってほしいなと思います」
最終更新:03/03 06:00


