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【犯罪心理の専門家が分析】安達容疑者の行動は「場当たり的」 遺体を隠さなかったのは「捜査が迫る中で動かせる状況にしていたのだろう」
04/17 18:50 配信
京都府南丹市園部町の山林などに安達結希さんの遺体を遺棄した疑いで、父親の安達優季容疑者(37)が、逮捕・送検された事件。
安達容疑者が逮捕前に、結希さんの殺害を認める供述をしていたことがわかっていましたが、17日、新たに供述内容が「首をしめつけて殺した」という趣旨だったことが、捜査関係者への取材でわかりました。結希さんの死因は特定できておらず、警察は慎重に裏付け捜査を進めています。
警察が安達容疑者のスマートフォンを解析して得られた位置情報の履歴などから、結希さんの捜索範囲を絞り込み、遺体や結希さんのものとみられる靴を発見していたこともわかりました。
警察は15日から自宅を2日間捜索し、安達容疑者の衣類など三十数点を押収して詳しく調べるとしています。17日には、結希さんが行方不明になった23日に安達容疑者が運転していた車を自宅から運び出しました。
捜査本部がある南丹警察署から中村想人アナウンサーが最新情報をお伝えします。
中村想人アナウンサー
「安達容疑者はきょう(=17日)午前9時ごろに勾留請求のため京都地裁に車で向かい、午後1時半ごろにこちらに戻ってきました。関係者によりますと、勾留請求が認められたということです」
「これまで安達容疑者は、送検の際などに何度もこの駐車場の門を出入りしていますが、車の後部座席には毎回幕が張られていて、表情を見ることができていません。車に乗る際には、報道陣から見えないようバスが置かれていて、ヘリコプター対策なのか傘もさされていて、姿が確認できていません。こうしたことから、事件の取り扱いをめぐり緊張感の高さが見てとれます。警察は引き続き事件の詳しい経緯を調べています」
事件について、犯罪心理学者の出口保行さんに詳しく聞きました。
ーーQ.「首をしめつけて殺した」という趣旨の供述からどんな印象を持ちますか?
出口さん
「殺人や傷害致死など、人を死に至らしめる事件が何かしらあるわけです。仮に殺人と仮定して”殺意がある”ということになると、基本的には凶器として刃物を使うことが非常に多いです。暴力をふるいすぎて相手が亡くなってしまったり、思ってもないようなことで相手が亡くなってしまった場合は、傷害致死になる場合もありますが、そもそも殺意がないわけですから凶器がありません。首をしめつけるというパターンもあり得るので、どうして亡くなってしまったのか原因の特定が急がれるところだと思います」
ーーQ.供述をみる限り、前から計画していたというよりも、場当たり的にその場で犯行に及んだ可能性が高そうですか。
出口さん
「殺人事件では、相手を殺すだけでなく、ご遺体をどうするか、自分はどう逃走するかを全部含めて計画性となります。ただ今回の事件では、場当たり的に思いついたことを行ってるとしか思えないことが多すぎる。計画性は非常に低いんだろうと思います」
ーーQ.安達容疑者は、結希さんの父親として警察署に呼ばれ、聴取に応じました。そこで犯行をほのめかすような供述をしたということですが、どのような心境が考えられますか。
出口さん
「かなり追い詰められていたと思います。不安になるのは当然で、検挙されること、捜査がどんどん進んでいくこともわかります。その中でいろんな情報を小出しにせざるを得なかったと思います」
安達容疑者は、学校から行方不明という連絡を受け、自ら警察に通報したことがわかっています。結希さんの情報提供を呼びかけるチラシも自ら作成し配っていました。
結希さんの遺体を複数カ所に移動させ、遺棄したこともわかっていますが、埋めたり落ち葉をかぶせたりするなどの遺体を隠す様子はなかったということです。これらの行動からはどんなことが読み取れますか。
出口さん
「遺体を複数カ所に移動させて遺棄するのは、非常に珍しいです。計画性が高い事件であれば、遺体をどうするか決めてから事件に至ります。今回はどうしていいかわからないので、まず1カ所に置いて、今度また捜査が迫ってくるかもしれないので移動しなければいけない、これを単純に繰り返していたと思います。かなり場当たり的な犯行であることは確かだと思います。埋めたり落ち葉をかぶせる様子がなかったのは、埋めてしまって警察が来てしまったらアウトになると考え、動かせる状況にしていたのだろうと思います」
(「newsおかえり」2026年4月17日放送分より)
最終更新:04/17 18:50


