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GWは車の“トラブル”に要注意! 意外と多いのは・・・野生動物との衝突!? 天然記念物「奈良のシカ」めぐる誤解で“逃走”も 事故後の対処法を専門家と深掘り
05/01 19:05 配信
ゴールデンウイーク(GW)期間中のお出かけで、気を付けたいのが車のトラブルです。
運転中に野生動物と衝突したらどうすれば?長距離ドライブに向けて気を付けたいポイントは?
自動車評論家の国沢光宏さんに詳しく聞きました。
意外と多い!野生動物との衝突事故、遭遇したらどうすれば?
衝突事故で野生動物が死ぬ事案は多くなっていて、国土交通省によりますと、国が管理する国道で年間約7万件、高速道路では5.1万件となっています。
国沢さんは「GW期間中は山間部など普段あまり車が通らない場所でも交通量が増えるため、野生動物との衝突事故が起こりやすい」としています。
自動車評論家・国沢光宏さん
「今クマが増えているのと同じで、山で野生動物が増えています。ゴールデンウィークは山菜採りに行ったり、山の中に入ることが多く、普段は交通量が少ない道も車が走りますので、当然ながら野生動物と衝突するケースも増えてきます」
野生動物との衝突を防ぐ方法は?国沢さんは「『これさえすれば大丈夫』という方法はない」としています。
一方のJAF(一般社団法人日本自動車連盟)は以下のように呼びかけています。
・警戒標識がある場所は速度を抑え、動物の飛び出しに注意して走行
・夜間、早朝は上向きライトにすると、遠方でも目が光り発見しやすくなるので積極的に活用
実際に、野生動物と遭遇した場合、国沢さんは「パニックによる急ハンドルが最も危険」と強調します。
反対車線の車と衝突してしまったり、崖から転落してしまう恐れがあり、他のドライバーや自分自身の安全を考え、ハンドルで避けずにブレーキをしっかり踏むことを心がけるよう呼びかけます。
国沢さん
「本当にギリギリのところでは、ドライバーはとりあえずブレーキを踏むぐらいしかできません。非常に危険なのは、少し余裕があって『どうしようかな』と考えてしまう場合です。右によければ対向車に当たるし、左によければ崖、というどうしようもない時は真正面から行った方が一番ダメージは少ないと思います」
衝突してしまった場合はどうなるのでしょうか?野生動物との衝突は「物損事故」になり、ドライバーには110番通報と動物を“保護”する義務が発生します。怠れば道路交通法違反となるおそれもあります。
野生動物の“保護”とは具体的に何を指すのでしょうか。
国沢さん
「基本的には、ほとんどの動物は意外と強いので逃げていきます。この場合は何もしなくて良いと思います。ただ道路上に残っている場合、他の車の邪魔になって、衛生上も良くないので、必ず連絡して片付けてもらってください」
国沢さんによりますと、保険を使うためには警察の事故証明が必要で、自賠責保険は「人身事故」が対象なので適用されず、車両保険(任意保険)から補償を受けることになります。
しかし、動物との衝突に対応していない場合もあるため、契約内容の確認が必要だということです。
「奈良のシカは天然記念物だから厳罰?」という誤解からか…衝突後に逃げ去るケースも
ちなみに、奈良公園およびその周辺のシカは「天然記念物」として文化財保護法によって保護されているので、故意に損壊・死傷させれば5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
「奈良のシカは天然記念物だから厳罰に処されるのではないか」という誤解からか、シカと衝突後そのまま逃げ去るケースもあるといいます。
奈良の鹿愛護会は「事故後、愛護会に連絡いただければ職員がうかがい、状況に応じて早めに連絡してほしい」「シカが逃げた場合も、その方向を教えてもらえれば職員が捜しに行く」と呼びかけています。
GWのドライブ前におさえておきたい“3つの心得”とは?
車で遠出することが増えるゴールデンウィーク。ドライブ前に“3つの心得”が呼びかけられています。
①GWはタイヤ脱落が多い季節・・・「タイヤの確認を!」
JAFによると出動理由で最も多いのが「車のタイヤ」です。去年のゴールデンウィークは、タイヤのパンク・バーストなどが1001件、次いで燃料切れが213件、事故が192件と続きます。
国沢さんによると「原因の多くはタイヤの空気圧低下で、ガソリンスタンドや自分で遠出前に確認してほしい」としています。
また、GWはタイヤの脱落が多い季節だということです。タイヤが外れるには様々な理由がありますが、冬用のタイヤからノーマルタイヤへ交換してから約1カ月ぐらい、走行距離では約100キロ走ったころで、ナットにゆるみが発生しやすく、走行中に外れる可能性があるということです。
国沢さん
「交換した直後は意外とタイヤは外れません。走ってるうちに、だんだんナットが緩んできて完全に脱落してしまうのが、大体50~100キロぐらいと言われています。タイヤショップではきちんとトルク管理もやってもらえますが、自分でやる際に仮留めしておいて本締めしようとして忘れてしまうこともあります」
②久々の高速道路・・・しかし「車は急には止まれない」
GWのドライブで久しぶりに高速道路を利用する際には、より一層注意が必要になります。
一般的に、運転者が危険を察知してから平均0.75秒後にブレーキを踏むとされています。
車が完全に停止するまでに何m必要なのでしょうか。
時速40キロで走行している場合の停止距離は約20m、時速60キロでは約37m、時速80キロでは約57mとされています。
さらに直前にカーナビなどを2秒ほど見ていて、危険を察知するのが遅れたとすると、時速40キロで走行している場合は約42m、時速60キロでは約70m、時速80キロでは約100mまで停止距離がかかってしまいます。
③GWの遠出 「持ち物も要チェック」
国沢さんは「お出かけ先での突然の災害を想定し、水や防寒用シート、携帯用トイレなどの防災グッズを車内に積んでおくべき」と呼びかけます。
国沢さん
「地震や通行止めなど様々なことが想定されますので、車の中に防災キットを一つ入れておくといいと思います。ホームセンターには3000~4000円で、リュックサックの中に水とか携帯用トイレが入った商品がありますので、持っておくと安心です。普段は家に置いておけば家の防災グッズにもなりますので、もしお出かけするならこの機会に買いに行った方が良いと思います」
(「newsおかえり」2026年5月1日放送分より)
最終更新:05/01 19:51


