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娘を亡くした男性「ようやくこの場に」 検察審査会に申し立て"不起訴処分"を覆す 危険運転致死傷の罪に問われる女の裁判始まる
06/01 20:30 配信
5年前、和歌山市で当時22歳の女性が死亡した多重事故で、持病のてんかんの影響で意識障害に陥り、事故を起こしたとして危険運転致死傷の罪に問われている女の裁判が始まりました。
竹田正義さん
「ようやくこの場に立てた。これは本当にありがたいことで」
亡くなった竹田汐里さん
竹田正義さん(61)は5年前、娘の汐里さんを事故で亡くしました。いつも笑顔で、友達も多かったという汐里さん。
2021年7月、アルバイトに向かうため原付バイクで、和歌山市の紀の川大橋を渡っていたときに多重事故に巻き込まれ、対向車と衝突。汐里さんは頭を強く打ち、病院で死亡が確認されました。
汐里さんは頭を強く打ち、病院で死亡が確認された
警察は多重事故の発端となった車を運転していた西馬淳子被告(56)を逮捕。持病のてんかんの発作で意識を失うおそれがある状態で車を運転し、事故を起こした疑いがもたれていました。
警察などによりますと、事故の直前、西馬被告が運転する車が蛇行しながら走る様子が複数のドライブレコーダーに映っていたといいます。
西馬被告の車は猛スピードのまま、右折待ちの車に衝突。はずみで対向車線にはみだし、汐里さんが乗る原付バイクに突っ込みます。激しい衝突で、あわせて7台が絡む多重事故となりました。
西馬淳子被告
正義さんは、西馬被告の裁判で何があったのかが明らかになると思っていました。
しかし事故から約1年後、検察は嫌疑不十分として西馬被告を不起訴処分としました。
竹田正義さん(2022年9月)
「娘の無念を思うと、このまま刑事裁判ができないのは、悔しすぎます」
正義さんらは検察審査会に申し立てました
正義さんらは不起訴処分を不服として、検察審査会に申し立てました。翌年6月、検察審査会は「不起訴は不当」と議決し、検察は再捜査することになりました。
おととし7月、検察の再捜査の結果、西馬被告は危険運転致死傷の罪で起訴されました。てんかんの発作で意識障害に陥って事故を起こし、汐里さんを死亡させたほか、2人にけがをさせた罪に問われています。
竹田正義さん(61)
竹田正義さん
「地検の方が再捜査で証拠を十分揃えてくれているので、それに対して相手がどういう反応、どういう受け答えをするのか。私どもに謝罪の言葉があるのか、ないのか。それを確認したい」
正義さんは被害者参加制度を利用し、すべての裁判を見届けるといいます。
西馬淳子被告
正義さんらの訴えで実現した裁判の初公判。
西馬被告は「事故当時てんかんの発作はしていない」「自分はてんかんではないと思っていた」と起訴内容を否認しました。
冒頭陳述で検察側は「2019年に被告人が意識障害を伴うけいれん発作をおこし、医師は症状がてんかんによるものである旨を伝え、運転をしてはいけないことを伝えた」「事故の直後、姉に『てんかんよ』などと発言していた」と指摘。
弁護側は「被告はてんかんとか、運転してはいけないとか、医師から説明された記憶は残らなかった」「意識障害に陥り事故を起こしたが、原因は心疾患である。てんかん発作ではない」などとして、無罪を主張しました。
初公判を見ていた正義さんは……。
竹田正義さん
「想定通りの否認事件になりました。向こうはこの5年、『てんかんでない』。そう言い張りました。そして本日も『てんかんでない』というところから始まった。9月1日まで、相手さんの言動や反論を確認したいと思っております」
裁判は今後も続き、9月に結審する予定です。
最終更新:06/01 20:30


