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その疲れ、「六月病」かも? 精神科医が警鐘を鳴らす「半うつ」のサインとは
06/04 17:00 配信
新年度から2カ月…その疲れ「六月病」かも?
新年度が始まって2カ月、原因不明の疲れや不調を感じていませんか。5月によく聞かれる「五月病」だけでなく、最近では「六月病」という言葉も注目されています。
「六月病」の実態と、そこから悪化する可能性がある「半うつ」状態について、精神科医の藤野智哉医師が解説します。
「五月病」の次は「六月病」? 5人に1人が経験
疲れが取れない…それって「六月病」かも?
「六月病」とは、新年度の業務や環境に慣れてきた6月前後に、仕事や私生活のモチベーションが低下し、疲労感などを自覚する状態を指します。マイナビの調査では、「六月病」の症状を「5人に1人が経験」しているという結果になりました。
企業側への調査では、46.1%が6月に従業員からのメンタル相談が「増えた」「やや増えた」と回答。従業員からは「6月あたりで皆の“素”が出て嫌なところが見えてきた」(20代女性)、「4月から頑張り続けていた緊張感が薄れ、疲労がどっと出た」(20代男性)といった声が上がっているといいます。
なぜ6月に不調? 74日間祝日なしも要因に
なぜ6月に不調があらわれやすいのでしょうか。
4月の環境変化によるストレスが5月に蓄積し「五月病」につながり、そこで我慢して頑張り続けた結果、6月に慢性的なストレスで悪化する、という背景があります。
さらに、5月6日の振替休日以降、次の祝日(7月20日の「海の日」)まで「74日間祝日なし」という期間が続くことや、梅雨時期で日照時間が短く、気圧変動も大きいことも不調を助長する要因とされています。
藤野医師
「みなさん短期間であれば頑張れますが、ずっとは続かない。そろそろ息切れしてくる時期です」
家事も仕事もできるのに…「心が置いてけぼり」の“半うつ”状態
「半うつ」とは
六月病がさらに悪化した場合には「半うつ」という状態に陥る可能性があります。「半うつ」に医学的な定義はありませんが、「家事も仕事もできるが“心が置いてけぼり”の状態」だといいます。
「半うつ」のサインとして、藤野医師は以下のような3つの状態を挙げています。
「半うつ」のサイン?
1. 片づけられない:届いた郵便物を開けずに放置してしまう
2. 思い出せない:「最近すごく笑ったのいつですか?」と聞かれてもすぐに思い出せない
3. 悲しくなる:何もしていないのにふと悲しくなる
藤野医師
「何かすごく激しい症状が出てきたらみんな気づきますが、できていたことができなくなっているのに気づくのは難しい。患者さんでも『最近楽しいと思えたのはいつですか』と聞いてはじめて『そういえば最近ないな』と気づく人が多いです」
藤野医師は、小さな変化は自分では気づきにくいと話したうえで、「できていたことができなくなる」ということが「半うつ」の1つのサインだと説明しました。
あなたは大丈夫? 「半うつ」チェックリスト
「半うつ」チェックリスト
ここで、自分で気づくための「“半うつ”チェックリスト」を紹介します。”心のチェックリスト”として参考にしてみてください。
● 朝起きた時点で「もう疲れている」と感じる
● 「今日の夕食」といった小さなことでも決められない
● 話の途中で集中が切れ、相手の話を聞き逃す
● 小さな物音でも高く感じる、うるさく感じる
● 仕事でケアレスミスが多く、もの忘れも目立つ
● 週の前半は頑張れても後半はヘトヘト
● 最後に楽しいと感じたのがいつか思い出せない
● お風呂や歯みがきなど、いつもできることが面倒
● なかなか寝付けない、寝すぎてしまうことが増えた
● 平日の疲れで休日は何もできない
藤野医師によると、このうち「半分当てはまると要注意」とのことです。「少ないからセーフということではないが、多いほど心配」といいます。
「心が不調」にならないための3つのポイント
「心が不調」にならないために
最後に、心が不調にならないために今日からできることとして、藤野医師は3つのポイントを挙げました。
1. 規則正しい生活を送る
藤野医師は、脳内物質を作るためにもバランスの良い食事や十分な睡眠が不可欠だと説明します。特にスマートフォンの影響で、「現代人は規則正しい睡眠をとれていません」と指摘します。
2. 気晴らしよりもまず休養
「休みの日は休む」「休養を予定に入れる」ことが大切だと藤野医師は話します。「休日は何かしないとって皆思うんですけど、しっかり休養することを予定だと考えてみては」とアドバイス。家でずっと過ごすことに罪悪感を感じる必要はなく「休んでいるのに休まってないのが一番困る」。意識的に「何もしない」ことを推奨しました。
3. サードプレイス(第3の居場所)を作る
自宅(第1の居場所)と職場(第2の居場所)以外に、くつろげる空間を見つけることも有効です。藤野医師は「家と職場しかないと、どっちかで喧嘩したら自分の居場所がなくなってしまう」と述べ、趣味のサークルや習い事など安心して過ごせる第3の場所を持つことの重要性を説きました。安心して過ごせるなら、車の中や銭湯など、1人で過ごす場所でも良いということです。
精神科医の藤野智哉医師
藤野 智哉
精神科専門医 公認心理師
メディアなどを通じ「心が楽になる生き方」を発信
(「newsおかえり」2026年6月2日放送分より)
最終更新:06/04 17:00


