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隠れやすいところを転々としていた? たつの市・母娘殺害事件で容疑者の遺体発見 川で仰向けに浮いているところが見つかる

06/04 22:05 配信

たつの市の事件 川で遺体発見

 兵庫県たつの市の住宅で母と娘が殺害された事件で、娘への殺人容疑で警察が指名手配していた男が遺体で発見されました。

【動画】 浮かんだ遺体は指名手配の男 捜査は難航、真相解明の行方は… 兵庫・たつの市の母娘殺害事件

台風で茶色く濁った川から・・・ 母娘殺害事件の容疑者が遺体でみつかる

遺体がみつかった現場付近

 3日、たつの市を流れる揖保川の支流で、1人の遺体が見つかりました。川は台風の影響で茶色く濁っていました。

記者リポート
「遺体はこちらの川の草が密集している辺りに仰向けに浮いていたということです」

 遺体の身元について、警察は殺人容疑で指名手配していた大山賢二容疑者と特定したと発表しました。遺体の腐敗状況から、死後2週間ほど経過しているとみられています。

複数のカメラに捉えられていた容疑者 現場付近を周回か

大山容疑者

 大山容疑者の死亡推定時期と同じ、約2週間前の先月19日、事件が発覚しました。

 連絡がとれない住民の安否確認に警察が訪れると、施錠されていない玄関付近で血を流して倒れている女性2人を発見しました。死亡していたのは、田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)です。

 母の澄恵さんには、動脈に達するほどの深い傷が、娘の千尋さんには複数の刺し傷がありました。娘の千尋さん殺害の疑いで警察が指名手配したのは、住所・職業不詳の大山賢二容疑者(42)です。男は親子が殺害された住宅の隣の家にかつて住んでいたということです。

 親子が殺害されたとみられる日の3日後、現場から約30km離れた高砂市内で大山容疑者とみられる人物の姿が捉えられていました。

防犯カメラの映像(視聴者提供)

 直後に職務質問を受けた際、大山容疑者は警察に対し「人を殺した」と話したといいます。
 しかし、この時点で事件が発覚しておらず、説明が曖昧であったことなどから、警察は大山容疑者をたつの市内まで送り届けていました。
 その翌日の17日、たつの市の現場付近を歩く大山容疑者がカメラに捉えられていたほか、遺体発見翌日の20日早朝には、たつの市内で大山容疑者とみられる人物が映っていました。行き先が定まっていなかったのか、約20分後に来た道を戻る様子もみられました。同じ日、警察は撮影された大山容疑者の姿を公開していました。

 捜査関係者によりますと、撮影された現場は揖保川にかかる橋の下で、椅子に座って膝に手を置き、前を向く大山容疑者。その足取りが確認されたのは、この日が最後となっていました。

事件のこれまでの経緯

 事件現場から1人で座っているのが見つかった橋までは約2kmでした。そこから10kmほど下流で大山容疑者は遺体で発見されました。

 着衣は最後に目撃された際と同じ特徴の、黒地に白いラインが入ったズボンで、死亡推定も最後にその姿が確認された20日頃とみられています。死因は分かっていません。

 大山容疑者と殺害された田中さん親子の関係について明らかになっているのは、約10年前に隣人だったということだけです。

 なぜ親子は殺害されたのか、大きな疑問は残されたままです。捜査幹部は「容疑者の死亡によって動機の解明などは困難になった。しかし、これからも捜査を進め事実を明らかにしていきたいと考えている」と話しました。

「隠れやすいところを探して移動していたのでは」 元刑事の見方

事件をめぐる位置関係

 事件の経緯について、元警視庁警部補の小比類巻文隆さんの解説です。
 
 事件現場周辺では、容疑者の遺留物が点在してみつかっています。また、周辺の複数の防犯カメラに、姿が捉えられていました。
小比類巻さん
「犯行直後の防犯カメラの映像を見ても、容疑者の様子は弱々しくフラフラと歩いているような印象がありました。そのため、精力的に遠くに一生懸命逃げるようなことはしていないと推測できます。遺留品が見つかった場所も橋付近が多く、隠れやすいところを探して移動していたのではないかとうかがえます」

 事件が発覚する3日前の先月16日、警察は高砂市で大山容疑者に職務質問を行っていました。その際、大山容疑者は「人を殺した」と話したものの、事件が未発覚だったことなどから、警察は容疑者をたつの市まで送り届けていました。この対応について、小比類巻さんは自身の経験を交えて解説しました。

小比類巻さん
「あくまで私の経験則でしか話せませんが、実際は保護していたかもしれません。精神的に不安定な人は、虚言や妄想を警察官に訴えるということが多いです。今回もそういったことを踏まえて対応したのかもしれません」

 今回の事件では、「人を殺した」と話す人物に接触していたことが捜査に活かされていたのかどうかという疑問もあります。情報が適切に共有されていれば、容疑者が死亡する前に身柄を確保できたのではないかという指摘もあります。
 容疑者の死亡により、犯行動機をはじめとする事件の真相解明は難しくなってしまいました。

最終更新:06/04 22:05

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