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梅雨の時期は口臭に要注意 あなたは大丈夫? 口臭外来のスペシャリストが原因と対策を伝授

06/10 20:00 配信

梅雨は口臭に注意

 「自分の口臭が気になって話せない」

 そんな悩みが深刻化しやすいのが、湿度が高く、のどの渇きを感じにくい梅雨の時期です。

 口臭の原因や対策について、月に100人以上の悩みを解決する口臭外来のスペシャリスト「えみは総合歯科」理事長・加藤直之さんに聞きました。

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口臭の9割は口の中に原因

なぜ口の中に細菌が多いのか

 そもそも、口臭の原因の9割は、口の中にいる細菌によるものです。

 口の中に細菌が増える要因としては、ドライマウス(口腔乾燥症)、歯垢・歯石、食べかす、舌苔(ぜったい)、虫歯、そして歯周病などがあります。

 加藤さんは「臭いの原因の多くは『歯周病菌』の親玉である『Pg菌』で、これを減らすことが大事」と話します。

30歳以上の約8割が歯周病に

 厚生労働省のデータによると、30歳以上の約8割が歯周病にかかっているとされています。

 加藤さんは「自覚症状がないまま進行し、ニオイから気づくケースが多い」として、多くの人が無自覚のうちにリスクを抱えている現状を指摘しています。

舌の汚れ「舌苔」も臭いの原因

 また「舌苔」も臭いの原因となります。

 舌の表面に付着する白い苔のような「舌苔」は、剥がれた皮膚細胞や細菌、唾液成分、食べかすなどが複雑に絡み合ってできた汚れです。

 加藤さんによると、この舌苔に含まれる細菌が、食べかすや剥がれた細胞を分解する際に、悪臭のもとになる「揮発性硫黄化合物」を発生させます。

口臭の原因場所、ニオイの種類で「ある程度推測できる」

原因によって異なるニオイ

 加藤さんは「口臭のニオイの種類によって、原因となっている場所をある程度推測できる」といいます。

 舌が原因の場合は「卵が腐ったようなニオイ」、歯茎が原因の場合は「腐った野菜・魚のニオイ」、そして内臓に原因がある場合は「酸っぱいニオイ」がすることがあります。

 また肝臓や腎臓の疾患ではアンモニア臭、過度なダイエットではケトン体による甘酸っぱいニオイなど、病気の状態によってもニオイが変化することがあるということです。

感じづらい自分の口臭 自分でニオイチェックする方法は?

口臭のセルフチェック法

 誰でも簡単にできる口臭のセルフチェック法を加藤さんに聞きました。

 まず「手首をなめる」こと。これは唾液のニオイを確認するもので「世界中の論文でも言及されている方法」だそうです。

 他にも、スプーンの縁で舌の表面を軽くこすり、そのニオイを嗅ぐ「舌スプーン」や、歯と歯の間を通したデンタルフロスのニオイを嗅ぐ方法も有効です。

 いずれも1分ほど待って、乾いた状態のニオイを嗅ぎます。

 加藤さんは「自分のニオイは慣れてしまっていて、口臭を感じづらいことが前提。他人はもっとくさいと思うかも」としています。

約4割の人にみられるという「臭い玉」とは?

「下水や生ごみのような強烈なニオイ」

 口臭の原因としてよく耳にするのが「臭い玉」です。

 その正体は、のどの奥にできる白い塊「扁桃膿栓(へんとうのうせん)」。約4割の人にみられるということで、細菌の死骸や食べかすから発生します。

 加藤さんによると、できても健康に害を及ぼすことはありませんが、「下水や生ごみのような強烈なニオイ」だといいます。

 「臭い玉」は、鏡の前で「あー」と声を出しながらライトで照らすと確認できる場合があります。

 しかし、見えなくても存在しているケースも多いため「気になる場合は耳鼻咽喉科や口腔外科で処置してもらうのが確実」ということです。

「臭い玉」の予防法

 「臭い玉」を予防するためには、温かい塩水でのうがい、こまめな水分補給、そして口の乾燥を防ぐための鼻呼吸が効果的です。

 口呼吸は口の乾燥につながり、臭いの原因にもなります。「口が半開きになりがち」「口内炎ができやすい」「唇が乾燥する」「朝起きると喉が痛い」「いびきや歯ぎしりをする」「歯並びが悪い」といった特徴に当てはまる人は、口呼吸をしている可能性が高いといえます。

口臭を消すには? 「歯ブラシ」「デンタルフロス」の黄金コンビが重要

口臭対策は?

 口臭対策の基本は、やはり丁寧な歯磨きです。

 加藤さんは「歯ブラシ」と「デンタルフロス」を「黄金コンビ」として推奨します。

 加藤さんは「歯ブラシだけでは汚れの6〜7割しか落とせず、残りを落とすためにはフロスや歯間ブラシが不可欠。夜だけでもいいので、フロスなどを使ってほしい」と話します。

 また舌磨きは、1日1回、舌ブラシで軽く表面をなぞる程度で十分です。

 真面目な人ほどゴシゴシとやりすぎてしまいがちですが、デリケートな舌を傷つけてしまう恐れがあるため逆効果。

 加藤さんによると、力加減は「馬のたてがみをなでるような優しさで」。 歯ブラシでそのまま磨くのも、「刺激が強すぎるので逆効果」だということです。

口臭を緩和する「食べ物」は?

 口臭を一時的に緩和する方法として、唾液の分泌を促すことが有効です。梅干しやパイナップル、ガムなどは唾液の分泌を促し、口内を洗い流す効果が期待できます。

 ただこれは「あくまで一時的な手段」。加藤さんは「酸性の強い食べ物は虫歯のリスクを高め、ガムの噛みすぎは顎関節症につながる恐れがあるため、過度な摂取には要注意」と呼びかけています。

唾液の分泌を促す「唾液腺マッサージ」

 ほかにも唾液の分泌を促す方法として「唾液腺マッサージ」もあります。耳の下のくぼみあたりにある「耳下腺」や、顎の下にある「顎下腺」を優しくマッサージすることで、唾液の分泌を促すことができるといいます。

 また、唾液の分泌は自律神経と深く関わっており、加藤さんは「緊張すると口が渇くのは、交感神経が優位になるため。日頃からリラックスする時間を作り、副交感神経を優位にすることも口内の潤いを保つために大切」と話しています。

まずは原因を知ることが重要「口臭外来に相談を!」

「えみは総合歯科」理事長の加藤直之さん

 口臭を治すためには、ずばり必要なこととは?

 「まず自分の口臭がどこから来ているのか、その原因を知ることが重要。原因によっては保険の適用される飲み薬などで解決できることもあり、周りの人から口臭を指摘されてもへこまずに、良いきっかけと捉えてほしい」と語ります。

 まずは口臭外来に相談し、検査などで原因を特定することが解決への第一歩です。

(「newsおかえり」2026年6月5日放送分より)

最終更新:06/10 20:00

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