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罪悪感たっぷり「背徳グルメ」ブーム拡大! 新商品も続々登場 健康志向市場を上回る伸び 健康的に楽しむコツを専門家が紹介
06/11 12:00 配信
「背徳グルメ」が市場を席巻
ハイカロリーとわかっていながら、食べるのをやめられない「背徳グルメ」。その市場規模は2024年に4.1兆円に達すると予測され、ブームとなっています。なぜ人々は罪悪感を抱きながらも、この魅力に抗えないのでしょうか。フードジャーナリストの山路力也さんとともに、ブームの背景にある現代人の心理や健康的に楽しむためのコツを解説します。
「3高」の「背徳グルメ」 市場規模がどんどん拡大
「3高」の「背徳グルメ」
「背徳グルメ」は、「高カロリー」「高脂質」「高糖質」な”罪深い”食べ物です。ハンバーガーやラーメン、スイーツなどがその代表例として挙げられます。
「背徳グルメ」の市場規模は急拡大していて、2024年の市場規模は4.1兆円に達するとされ、2019年と比べて約1.2倍に成長しました。
実際に、サントリーが発売した炭酸飲料「ギルティ炭酸『NOPE』」は、発売からわずか1週間で出荷本数2000万本を突破し、令和以降に発売された同社の炭酸飲料史上最速の売れ行きを記録するなど、その人気を裏付けています。
「意識的に食べる」人も半数以上 抑圧を解放するのが「背徳グルメ」
なぜ食べてしまうのか
リサーチ企業「マクロミル」の調べでは、背徳グルメを「意識的に経験したことがある」と答えた人は52.8%にのぼりました。そのうち5人に1人が週1回以上意識的に食事に盛り込んでいました。
食べる理由としては、「たまには息抜きも必要」「今日は頑張ったから」といった声が上位を占めました。
フードジャーナリストの山路さんは、食事制限にストイックな人ほどハマりやすい傾向があり、女性に多いと説明しました。
山路さん
「女性は日々カロリーなどを気遣いながら食事をしている方が多い。制限は、好きなものを気にせず食べたいという思いを強く抑えることにつながります。抑圧を解放するのが『背徳グルメ』で、日常的にストイックにカロリーや食事の量を気にしている方のほうが、より快感が激しいのではないかと考えています」
「背徳グルメ」ブームで各社が新商品 1615キロカロリーのハンバーガーも
各社が「背徳」商品を発売
「背徳グルメ」を追い風に、各社もハイカロリーで食べ応えのある商品を次々と提供しています。
外食では、ハンバーガーチェーンのバーガーキングがチェダーチーズ4枚、ビーフパティ4枚を挟んだ「スモークハウス・ザ・パウンダー」の販売を開始しました。カロリーは1615キロカロリーです。
インスタント食品では、東洋水産が「MARUCHAN QTTA 背徳ペペリンチーノ味」を発売しました。
健康志向グルメ市場を上回る「背徳グルメ」市場の伸び
「背徳グルメ」流行の背景には…?
背徳グルメが流行する背景について、山路さんは「健康志向へのアンチテーゼ」だと指摘しました。健康志向グルメの市場も伸びていますが、それ以上に背徳グルメ市場の伸び率が高くなっています。
山路さん
「世の中のトレンドっていうのは、何か一つのものが流行るとその真逆のものが注目されます。世の中が健康を重視しているところに『実はこういうのが好き』という提案が消費者に刺さっていると感じます」
山路さんは、コロナ禍によるストレス解消法の変化も影響していると分析します。
厚生労働省の調査では、ストレスを感じる人の割合が2021年の53.3%から2023年には82.7%へと急増しました。コロナ禍で飲み会などが減り、「ソロ活」として一人で食事をする機会が増えたことで、他人の目を気にせず、普段は我慢するようなギルティな食事に「チャレンジしやすくなった」と山路さんは見ています。
健康的に楽しむコツは「頻度・量」「時間帯」「食べ合わせ」
「背徳グルメ」を健康的に楽しもう
では、背徳グルメを健康的に楽しむためにポイントはあるのでしょうか。日本栄養大学の川端輝江教授が解説します。
川端教授は、「頻度・量」と「時間帯」が重要だと指摘します。
頻度は「1〜2週間に1回程度」、ダラダラと食べ続けるのではなく、1食で食べ切ること。食べる時間帯は、「昼から夕方」が望ましいとしました。「背徳フード」は消化に時間がかかるため、「就寝前の摂取は避けるべき」だということです。
さらに、食べる際には、たんぱく質や食物繊維を一緒に摂ることで、「糖質や脂質の吸収を緩やかにする効果が期待できる」と紹介しました。
逆に、罪悪感から食べた後に極端な食事制限をすると、かえってストレスや食欲増加の要因になるため避けるべきだと注意を促しました。
ブームはいつまで?専門家が予測する“次のトレンド”
フードジャーナリスト 山路力也さん
今後の「背徳グルメ」ブームについて、山路さんは「そこそこブームは続くだろう」と予測します。ただ、「背徳のイメージがない商品」の“ギルティ化”が進めば、新たな食のブームがやってくると説明しました。
山路さん
「今の『背徳グルメ』は、ラーメンやピザなどもともと”ギルティ”なイメージのついているものです。それが今後、うどんや和食、そばといった比較的さっぱりしたイメージの食べ物が、「ギルティ化」し始めた時が、次のトレンドが生まれる転換点になるのではと思います。たとえば、そばにかき揚げが山盛り乗るとか、そういうことです」
最終更新:06/11 12:00


